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George Crumb (1929-) |
2台ピアノのために書かれた作品を集めたアルバムです(しかもオーディオファイルには楽しみ倍増のSACDマルチチャンネル仕様!)。収録曲は、アルバムジャケット(ジャケットの内側はハリケーンの衛星写真や、ロスアンゼルス・タイムスの人工衛星が地球を廻る記事など、それっぽいもの)や曲目を見てもわかる通り宇宙をテーマとした曲がズラリと並んでいるので、星好きには食指が伸びるのも当然… ですが、何しろ現代音楽(笑)ですから、少々の覚悟が必要です(笑)。 ピーター・エトヴェシュの『宇宙』は、彼が17歳の時に人類初の宇宙飛行を行なったソヴィエトのユーリー・ガガーリンの為に書いた作品(内ジャケットの新聞記事はそのため)。実はこの曲を中心としたプログラミングがされています。この曲を挟んでブランコのように曲が並べています。 それはさておき、この中心に配された曲は、スペーシー(浮遊感?)といった感触の曲ではなく、いきなり真空に放り出されたガガーリンが直面した危機に対して、彼の心境を音で描いたような音楽… のように感じてしまいました(なんか映画『ゼログラビティ』とかのシーンに合いそう)。 これも多くの現代音楽で取り上げられている宇宙とか、星座(結構多い)をテーマにした音楽同様、静かな星空を眺める傍らではちょっと書けられない曲です(笑)。 このアルバムに収録されている曲は、どれもアクロバティックな技巧を要求される楽曲のため、プレイヤーにとっては挑戦なのでしょうが… このCDでは、特にクラムの後半の曲で譜捲りを担当した方がクレジットされているので、相当な難曲であることがうかがえます。 |
クラム クルターク シュトックハウゼン バルトーク エトヴェシュ バルトーク シュトックハウゼン クルターク クラム |
Bela Bartok(1881-1945) |
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Gyorgy Kurtag(1926-) 80歳を過ぎてもなお、アップライトピアノで奥様のマルタとの夫妻連弾を楽しむ姿がネットのビデオで鑑賞することができる作曲家。 |
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Karlheinz Stockhausen(1928-2007) |
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George Crumb (1929-) | |
Peter Eotvos(1944-) |