石田五郎(1924-1992)さんとは、中学の時の図書館で出会った『天文台日記』に始まり、晩年の大学でお世話になっていました(このことは後で知ってビックリしてしまいました)ここで紹介する本は、天文学の本と言うよりは、星との対話を楽しむ(天)文学者的な視点で綴る面白さに気づかせてくれた作品を紹介します。 |
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斉田博さんの「天文意外史」を引き継ぐカタチ(とはいっても、VOL18~VOL30と、ずいぶん間が開いてしまいましたが…)で、『星の手帖』に「天文史」を連載してくれています。 |
Vol.31 特集「ハレー彗星全情報」 | 天文史1「3代目は楷書がき」~ジェームズ・ブラッドリーの場合 |
Vol.32 特集「太陽系起源を探る」 | 天文史2「フラウンホーフェル線の発見者の短い人生」 |
Vol.33 特集「惑星観測」 | 天文史3「毒殺された天文学者」~レギオモンタヌスの場合 |
Vol.34 特集「天文学最前線とVLBI」 | 天文史4「ファイノメナ」の天域 ~ギリシアの天文詩人アラトス |
Vol.35 特集「躍進する太陽研究」 | 天文史5「ラプラス侯爵の栄光の生涯」 |
Vol.36 特集「アマチュアと天文学」 | 天文史「大プリニウスの博物誌」 |
似たような企画で、1990年に日本放送出版協会(NHK)から出版された『NHKサイエンススペシャル 銀河宇宙オデッセイ』にも宇宙発見史というコーナーを担当しています(どういう経緯で執筆されたのかは不明です)。 |
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Vol.1「太陽系からの旅立ち」 | 宇宙発見史1「天文学はタレスに始まった」 |
Vol.2「超新星爆発」 | 宇宙発見史2「ハレニズムの天文学者たち」 |
Vol.3「ブラックホールとの遭遇 | 宇宙発見史3「天文書 アルマゲストの使命」 |
Vol.4「ET・宇宙人との交信」 | 宇宙発見史4「中世をくぐりぬける」 |
Vol.5「宇宙の大構造」 | 宇宙発見史5「反射望遠鏡の世紀」 |
Vol.6「宇宙誕生の時」 | 宇宙発見史6「色光が宇宙を拓く」 |
Vol.7「地球への帰還」 | 宇宙発見史7 「反射望遠鏡の復権」 |
最近ネットで検索していたら発見したのですが、石田さんは1975年には、この手の伝記物の書き物をされていたようです。中央公論社から出版されていた月刊誌『自然』の1975年の中で、全12話の天文史を執筆されていました。『自然』はすでに廃刊となってしまっていたため、最初は古書などで探しましたが、なかなか見つからず。 とうとう思い立って国立国会図書館に行ってきました。 |
『自然』1975年1月 | 史伝でつづる天文外史-1「サモスのアリスタルコス-古代の地動説 」 |
『自然』1975年2月 | 史伝でつづる天文外史-2「ニコラウス・クザヌス--中世と近世との接点」 |
『自然』1975年3月 | 史伝でつづる天文外史-3「ペトルス・アピアヌス--コペルニクス前夜」 |
『自然』1975年4月 | 史伝でつづる天文外史-4「チホ・ブラエ--銀の鼻の怪物」 |
『自然』1975年5月 | 史伝でつづる天文外史-5「ヨハネス・ヘヴェリウス--ブルジョワジ-の天文学」 |
『自然』1975年6月 | 史伝でつづる天文外史-6「ジョン・フラムスチ-ド--王立天文台の草分け」 |
『自然』1975年7月 | 史伝でつづる天文外史-7「エドモンド・ハリ---ロンドン児の天文学者」 |
『自然』1975年8月 | 史伝でつづる天文外史-8「ウィリアム・ハ-シェル--幸運の星をとらえた音楽家」 |
『自然』1975年9月 | 史伝でつづる天文外史-9「ヨハン・ティティウス--惑星の距離についてのフィロゾフィ-」 |
『自然』1975年10月 | 史伝でつづる天文外史-10 「ウィリアム・パ-ソンズ--古城バ-・キャッスルの巨砲 」 |
『自然』1975年11月 | 史伝でつづる天文外史-11 「オルヴァン・クラーク--レンズ磨きのア-ティスト」 |
『自然』1975年12月 | 史伝でつづる天文外史-12 「エドワ-ド・ピカリング--20世紀への接点」 |