星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)

 カール・セーガン(Carl Sagan, 1934-1996)の考え方に共感する人は多かったはず。彼の著作は、タイトルこそ変化していくものの、ほぼ同じ趣旨に貫かれており、最もわかりやすくしたものが科学番組「コスモス」でしょう。

米下院UFOシンポジウム
 テレビでは今もUFOに関する番組は人気で、それにあやかって、普段のニュースでも謎の発行体が撮影されてはXファイルのテーマを流して、視聴率競争に勝とうという演出が行われています。私も、実際、この手の番組を見るのは好きですが、あくまでも否定派として見て楽しむ程度のもの。日本ではここまでが限界でしょう。しかし、アメリカではここに報告されているように、かなり本腰を入れてUFOに対しての討論が行われています。1968年に米下院科学および宇宙航行学委員会が主催し、カール・セーガンを含む6名の科学者6名たちによるUFO問題の公聴会などがおこなれわれていました。これはその議事録を収録したものであり、同時代の科学者によるUFO論文を収録した一冊として貴重な報告書。

 

COSMOS
 カール・セーガンの名前を日本でスターダムに押し上げたベストセラーで、テレビ朝日系列で放送された科学番組「COSMOS」でした。このテレビドキュメンタリーシリーズに感銘を受けた人は世界中に何人いることでしょうか。日本では放送に合わせて木村繁氏の翻訳で / 2冊に分けて出版されました。2023年現在では、ソフトカバーに装いを変更して出版されています。

 

コスモス / 宇宙
テレビシリーズに併せて編集されたオールカラーの本。ビジュアル的にテレビのシーンを思い浮かべながらページをめくる楽しさがあります。全4巻。

 

PALE BLUE DOT
 邦題「惑星へ」というタイトルで1994年に/で出版されましたが、今では原題の「PALE BULE DOT」の方が知名度があり、かえって邦題では意味不明となっているような気もします。セーガン博士が自ら朗読しているオーディオ・ブックもあり、有名なPale Blue Dotでは、その朗読に映像を加えた作品がYou Tubuにアップされています。これはその原本です。

 

科学と悪霊を語る
「宗教とは信じること。科学とは疑ってみること。この本では真実を見破るためにはどうしたらいいかを教えてくれます。心の奥にあったオカルトへの恐怖心がなくなりました。考える素材が彼の考えから考えてみると、まったくといっていいほど星の世界へと通じていくからです。
 ここに書いてあることをすべて信じろといっているのではありません。この世の出来事をすべて鵜呑みにしてはいけない、彼はこの本の中でそう言っているのです。」

アマゾンで、こうようなレビューしましたが、今もってその考えは変わりません。

もどる(カール・セーガンのコスモス)ニール・ドグラース・タイソン

home(一番星のなる木)