星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)


ポートレイトと4つの夜想曲
SHEVA CONTEMPORARY / Irina Borissova


 いわゆるジャケ買いなのですが、それでもちゃんと曲目に夜想曲が入ってます(笑)アルバムタイトルに「コンテンポラリーと明記されているとおり、このアルバムに収録されているお三方は20世紀に活躍している作曲家たちです(ヴラディゲロフ、プーランク、シーボーン)。親しみやすいのは最初の2曲で、私がお目当てにしていた1960年生まれのシーボーンの夜想曲は、いかにも現代音楽的な、響きを意識した技巧作品。それでも曲名に助けられている感があります。
  メーカーによれば、夜想曲は、シューマンの「謝肉祭」に収録されている第12曲の「ショパン」の手法(ショパンのマネではなくシューマンのマネ)を用いて、「ポートレイト・ショパン」という単独の曲に、4曲追加してセットにしたんだそうです。タイトルから想像して、ドラクロワの描いたショパンを勝手に想像してみたり、ショパンの夜想曲風なロマンティックな旋律などを妄想していましたが、そんな感じの曲ではありません。途中、ドビュッシー風のアニミズムの世界を感じさせたりします。

 
パンチョ・ヴラディゲロフ(1899-1978)
 
ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.1
フランシス・プーランク(1899 - 1963)
 
ヴァイオリン・ソナタ FP119
ピーター・シーボーン(1960 - )
 
ポートレイトと4つの夜想曲
 
I: Portrait: Chopin
 
II: Nocturne I - Moon Shadows(夜想曲 I - 月影)
 
III: Nocturne II - Nothing But Moonlight(夜想曲 II - 何もない月明かり)
 
IV: Nocturne III - Nightmare(夜想曲 III - 悪夢)
 
V: Nocturne IV - Invictus(夜想曲 IV - 負けざるもの)
 

夜想曲リスト

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