星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)

 グリンカは『ルスランとリュドミーラ』序曲ぐらいしか聴いたことがありませんでしたが、実はジョン・フィールドがプレイエルとともにピアノの売り込みにやって来た際、彼の才能を見抜いたフィールドがの愛弟子であり、夜想曲もしっかり書いている作曲家とは思いませんでした。グリンカは師であるフィールドと雰囲気のよく似た夜想曲を2曲残してくれました。もっと書いてくれても良かったのに、と思います。

 

トン・ヌ・グェット・ミン

アリャビエフの歌曲「ナイチンゲール」の主題による変奏曲 ホ短調
夜想曲 ホ短調
ロシア民謡「なだらかな谷間に沿って」による変奏曲
夜想曲 ヘ短調「別れ」
祖国への挨拶
  第1番:「夏の最後のバラ」による変奏曲
  第2番:マズルカ ロ短調
  第3番:舟唄 ト長調
  第4番:祈り イ長調
自作主題による変奏曲 ヘ長調
ベッリーニの歌劇『カプレーティとモンテッキ』の主題による変奏曲 ハ長調
   
 
   
   

 

 このアルバムにはグリンカのみの楽曲が収録されています。「ルスラン〜」しか知らない私にとって、アルバム一枚丸々収まるぐらいのピアノ曲があるのかと驚きました。

 さて、そんなグリンカ作品集には、アルバムのタイトルにもNocturnesと表記されているように、彼が作曲した2曲の夜想曲が含まれています。アルバムの性格は「変奏曲」当時は、あるひとつの主題を変奏していくのが流行ったことが伺えます。たとえばベートーヴェンで有名な『ディアッベリ』など。その他にも、このアルバムには夜想曲風な雰囲気を持った小品が収められていて、私にとっては知られざる作曲家(とはいえ、グリンカはロシア国民楽派の祖」と言われるぐらいの有名人ですが)の一面を見ることができて、ふとした時に聴くと、しみじみ心にしみこんで来る曲が多いなぁ、と改めて「もっと聴かなきゃいかんな」と思ってしまいます。
 
 





 

 アルバムごと一枚夜想曲ばかりを集めてレコーディングされた一枚で、こうしたオムニバスになったものとしては、小山実稚恵のアルバム以来でした。その中にグリンカの有名な方の夜想曲「別れ」が収録されています。確か私がグリンカの夜想曲を知ったのは、このアルバムのおかげだったような気がします。
 
 




NOCTURNE / Richard Saxel
 
 
 最近の流行であるクラウドファウンディングによって完成されたノクターンのアルバム。全17曲というボリュームです。ほとんどが知らない作曲家ばかりでしたが、グリンカも秘曲扱いでしょうか、片隅を閉めてくれています。こちらも「別れ」が選ばれています。(曲目とレビュー

 





PIANO NOCTURNES/ Jungran Kim Khwarg
 
 最近の流行であるクラウドファウンディングによって完成されたノクターンのアルバム。全17曲というボリュームです。ほとんどが知らない作曲家ばかりでしたが、グリンカも秘曲扱いでしょうか、片隅を閉めてくれています。こちらも「別れ」が選ばれています。(曲目とレビュー

 

 

夜想曲リスト