黄道十二宮の音楽 |
クラシック音楽を調べる際、いつも手に取る井上和男編の『クラシック音楽作品名辞典』にも名前の記載がない作曲家。そうした作曲家はこのページで紹介するシュミーラー以外にも、星の数ほどいることでしょう。 星辰や、当時はまだ占星術などに影響されて生活していたかもしれない時代の作曲家が、目に見えるもの、目に見えないものからインスピレーションを受けて作品に描いていたものも、数多く忘れ去られて行ったことでしょう。そんな中、こうしてどこか(図書館だったり、教会だったり、個人宅だったり)で発見されるのを待っているのかもしれません。 |
トリオ・ソナタ Op.2 |
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組曲 第1番 ヘ長調 |
この組曲につけられた『ZODIACI』が、作曲家にとってどれほど天球と関わっているのかは不明ですが、出版された当時の天文学、特に博識者の中に限って言えば、それまでのプラトンやアリストテレスの古典的な宇宙ではなく、コペルニクス、ガリレオ、ケプラーらの物理学からのアプローチにより姿を変え、より科学的な姿に変貌しつつある時代でした。しかし、一般庶民の中では占星術がはびこり、身近な所に天球に描かれた星座の影響が色濃く反映されていたのではないでしょうか? |
Johann Abraham Schmierer(1661-after1700) |
〜1660年代生まれの作曲家〜 |
Francesco Gasparini(1661-1727)
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Tomaso Antonio Vitali(1663-1745)
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Michele Mascitti(1663/4-1760)
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Louis Lully(1664-1734) |
Francesco Scarlatti(1666-1741) |
Franois Couperin(1668-1733) |
Alessandro Marcello(1669-1747) |
Francesco Scarlatti(1666-1741) |
この時代の音楽はバロックの黎明期から繁栄期。そして天文学の世界では望遠鏡の発達による観測が本格化し、ニュートンらの登場により、万物への力学的解釈が始まるようになってきます。 |