tupichan's billboard hot 100

 ビルボードでナンバーワンソングになったかならなかったかは、「金メダルと銀メダル」の違いほどの差があるようです。たかがチャート上の話ですが、聴き手も「1位」と「2位」を意識させられてしまいます(私か? メディアに踊らされてるなぁ)。

 さて、このページでは1985年度のチャートでナンバーワンになれなかった曲を紹介します。

  2018年から、ストリーミングデータ(音楽配信)の集計方法を変更しました。また、これまではチャートの日付の1週間前の火曜日(つまり11日前)に発表されていましたが、データ集計から発表までの期間が短くなり、日付の4日前に発表され、よりリアルタイムに近い発表になりました。 たとえば最新チャートは2021年1月2日です。発表は12月29日(最新の1位はコチラ)。

Billboard.com|2021/01/02更新|

 20年ぶり(←このように書いてから10年以上経っていますねぇ、しみじみ)にリアルタイムでチャートを追いかけられるようになりました。それにしても音楽性が大きく変わったことに驚いています。最初はとまどいもありましたが「ナンバーワンソングだから」という偏った思考でありながら、聴き続けていると耳に馴染むようになってきました。さすがはビルボード・ナンバー・ワン・ソング!
 何年もの間、図書館も含めたレンタルCDなどで曲の収集をしていましたが、今やネット時代の昨今。日本国内のサイトでは実現はまだまだ先の事でしょうが、海外のサイトではチャートのナンバーワンを始めとする、ほとんどの曲がネット上からダウンロードして聴く事が出来るようになりました。私もその恩恵を受けた一人です。本当ならちゃんとした音質で手元に置いておきたいところですが、まぁ、iPodで聴く分にはmp3で充分かなということで(笑)


 

Song 曲目 / アーティスト(オフィシャル・ビデオにリンク)
Writter 作詞・作曲 etc.
Peak 2位に留まった期間 ♪ひとつが1週間、5週目毎にです(第1週目のみBillboad.com)
Action Top10圏内の動き(Top10圏内初登場の日付)
No.1 その時1位だった曲
Weeks Hot100内の総週(初登場と最終位のランクと日付)
Top100 年間チャート


Song All I Need / Jack Wagner
Writter Glen Ballard, Clif Magness, David Pack
Peak Highest charted position No.2, 1985/01/12 - 01/19♪♪
Action 9(1984/12/22)、9、6、2、2、6(1985/01/26)
No.1 Like A Virgin / Madonna
Weeks 22(No.88 ; 1984/10/20 - No.94; 1985/03/16)
Top100 No.42 1985

Taken from Album ALL I NEED

Philip Bailey.comPhil Collins.com

 パッと見た感じがブライアン・アダムズに似た風貌のジャック・ワグナーによる大ヒット曲。ハイトーンが印象的なバラードで、アダルト・コンテンポラリー・チャートでは見事に1位になっています。現在は俳優業に本腰を入れてしまっているようですが、当時はAmerican Top 40のDJを務めた経歴を持っています。恋愛ドラマ『メルローズ・プレイス』で俳優業としてブレイクしました。しかし音楽の方では一発屋とみなされてしまっています。


☆ALL I NEED(44位
♪All I Need(2位)
♪Lady Of My Heart(76位)





Song Easy Lover / Philip Bailey with Phil Collins
Writter Philip Bailey, Phil Collins, Nathan East
Peak Highest charted position No.2, 1985/02/02 - 02/09♪♪
Action 5(1985/01/19)、4、2、2、3、3、8(1985/03/02)
No.1 I Want To Know What Love Is / Foreigner
Weeks 23(No.63 ; 1984/11/24 - No.97; 1985/04/27)
Top100 No.12 1985

Taken from Album CHINESE WALL

Philip Bailey.comPhil Collins.com

 フィル・コリンズのアップに惑わされてしまいますが、この曲はフィリップ・ベイリーのアルバムからシングルカットされたヒット曲です。プロデュースはヒュー・パジャムで、フィルのプロデュースを務めていることからこの共演が生まれました。


☆CHINESE WALL(22位
♪Photogenic Memory
♪Easy Lover(2位)
♪Walking On The Chinese Wall(46位)





Song Loverboy / Billy Ocean
Writter Keith Diamond, Robert John "Mutt" Lange, Billy Ocean
Peak Highest charted position No.2, 1985/02/23
Action 9(1985/01/26)、5、4、4、2、5(1985/03/02)
No.1 Careless Whisper / Wham !
Weeks 21(No.56 ; 1984/12/01 - No.96; 1985/04/20)
Top100 No.28 1985

Taken from Album SUDDENLY

Billy Ocean.com

 英国出身のR&Bシンガーですが、ソングライターのクレジットを見ても分かるとおり、あのロバートとの共作になっています。この二人のコラボは多く、そのサウンドはノーマルなブラック・コンテンポラリーとはちょっと違った作風です。つまり、ロバート節が堪能できるサウンドで、AC/DCやデフ・レパードを彷彿とさせます。

 1984年に初の全米制覇となった「カリビアン・クイーン」よりもこちらの方が好きですが、このヒットのアンサーソングとしてTeena Marieの「ラヴァー・ガール」(4位)が、ほぼ同時期にTop10にランクされました。


☆SUDDENLY(9位
♪Caribbean Queen (No More Love on the Run)(1位)
♪Loverboy(2位)
♪Suddenly(4位)
♪Mystery Lady(24位)

1984年度第27回グラミー賞
♪Best R&B Vocal Performance, Male(最優秀男性R&Bパフォーマンス賞)





Song The Heat Is On / Glenn Frey
Writter Harold Faltermeyer, Keith Forsey
Peak Highest charted position No.2, 1985/03/16
Action 8(1985/02/16)、7、4、3、2、4(1985/03/23)
No.1 Can't Fight This Feeling / REO Speedwagon
Weeks 24(No.81 ; 1984/12/08 - No.99; 1985/05/18)
Top100 No.19 1985

Taken from Album BEVERLY HILLS COP

Glenn Frey.com

 エディ・マーフィ主演の大ヒット作『ビバリーヒルズ・コップ』の挿入曲。グレン・フライは、このサントラに参加していますが、本人はテレビシリーズの『マイアミ・バイス』に運び屋として出演しています。その時に使われた曲が後ほどヒットチャートに。

 チャートの動きとして面白かったのは、この曲がTop10に入った週の1985年2月16日付のTop10チャートに、盟友ドン・ヘンリーの♪The Boys Of Summerが9位にランクインしていたことです。つまり8位にグレン、9位にドンという表示になったのです。元メンバー同志のニアミス。しかも仲間割れをして解散しているから、なおさら洋楽ファン、チャートファンの目には面白く映るのではないでしょうか? ビートルズしかり、ジェネシスしかり。


☆BEVERLY HILLS COP(1位、1985/06/22 - 06/29 ♪♪)
♪New Attitude/ Patti LaBelle(17位)
♪The Heat Is On/ Glenn Frey(2位)
♪Stir It Up/ Patti LaBelle(41位)
♪Axel F/ Harold Faltermeyer(3位)


1986年度第29回グラミー賞
♪Best Score Soundtrack Album for a Motion Picture, Television or Other Visual Media





Song Material Girl / Madonna
Writter Peter Brown, Robert Rans
Peak Highest charted position No.2, 1985/03/23 - 03/30 ♪♪
Action 5(1985/03/09)、3、2、2、3、5(1985/04/13)
No.1 Can't Fight This Feeling / REO Speedwagon
Weeks 17(No.43 ; 1985/02/09 - No.100; 1985/06/01)
Top100 No.58 1985

Taken from Album LIKE A VIRGIN

Madonna.com

 この当時、まだマドンナを良く知らなかったのであまり好きではありませんでしたが、この曲だけは例外でした。う〜ん、自分でもなんでこの曲を気に入っていたかは分かりませんが、きっとマドンナの歌い回しが気に入ったんでしょう。

03/30
No2 ; Material Girl
No9 ; Crazy For You

04/06
No3 ; Material Girl
No4 ; Crazy For You

04/13
No3 ; Crazy For You
No5 ; Material Girl


☆LIKE A VIRGIN(1位、1985/02/09 - 02/23 ♪♪♪)
♪Like A Virgin(1位)
♪Material Girl(2位)
♪Angel(5位)
♪Into The Groove(5位)
♪Dress You Up(5位)





Song Raspberry Beret / Prince & The Revolution
Writter Prince
Peak Highest charted position No.2, 1985/07/20
Action 4(1985/06/22) 4、3、3、2、7(1985/07/27)
No.1 A View To A Kill / Duran Duran
Weeks 18(No.37 ; 1985/05/18 - No.97; 1985/09/07 
   No.33 ; 2016/05/14)
Top100 No.51 1985

Taken from Album AROUND THE WORLD IN A DAY

Prince.com

 サイケデリックでアコースティックな作品。アルバム全体が1960年ポップスへのオマージュを感じさせる内容で、そこからのシングルヒット。
☆AROUND THE WOLD IN A DAY(1位、1985/06/01-06/15 ♪♪♪)
♪Paisley Park
♪Raspberry Beret (2位)
♪Pop Life (7位)
♪America (46位)





Song We Don't Need Another Hero(Thunderdome) / Tina Turner
Writter Terry Britten, Graham Lyle
Peak Highest charted position No.2, 1985/09/14
Action 10(1985/08/17)、6、4、3、2、4(1985/09/21)
No.1 St. Elmo's Fire (Man in Motion) / John Parr
Weeks 18(No.52 ; 1985/07/06 - No.99; 1985/11/02)
Top100 No.57 1985


Tina Turner.com

 ティナ、迫真の演技が異様に光る作品。それもあの『マッドマックス』シリーズ三作目となる『マッドマックス/サンダードーム』その主題曲。後半のコーラスでは子供たちの合唱が感動的。
☆MAD MAX III BEYOND THUNDERDOME(41位
♪We Don't Need Another Hero(Thunderdome) / Tina Turner(2位)






Song Cherish / Kool & The Gang
Writter Robert Bell, Kool & The Gang, James "J.T." Taylor
Peak Highest charted position No.2, 1985/09/21 - 10/05 ♪♪♪
Action 8(1985/08/31) 7、4、2、2、2、8(1985/10/12)
No.1 Money For Nothing / Dire Straits
Weeks 25(No.70 ; 1985/07/06 - No.96; 1985/12/21)
Top100 No.17 1985

Taken from Album EMERGENCY

Kool & The Gang.com

 1985年度の2位止まりの曲の中で、もっとも長い間とどまったのがクール&ザ・ギャングの「チェリッシュ」でした。しかも1、2位を通じてもっとも長い週Top100圏内にランキングされていました。
☆ERGENCY(13位
♪Misled(10位)
♪Fresh(9位)
♪Cherish(2位)
♪Emergency(18位)





Song You Belong To The City / Glenn Frey
Writter Glenn Frey, Jack Tempchin
Peak Highest charted position No.2, 1985/11/16 - 11/23♪♪
Action 10(1985/10/26)、6、4、2、2、4、6(1985/12/14)
No.1 We Built This City / Starship
Weeks 21(No.57 ; 1985/09/14 - No.93; 1986/02/01)
Top100 No.30 1985

Taken from Album MIAMI VICE

Glenn Frey.com

 グレン・フライは1985年(つまり同じ年)に、やはり2位止まりのシングルがあって、そちらも同じくサントラからのヒット。こちらは大ヒット中のテレビ・シリーズマイアミ・バイスから。なんでも番組プロデューサーが、グレン・フライの「Smuggler's Blues」を元にしたドラマを作り、グレン本人に歌詞のように麻薬の密売人薬で登場させたのです。それに気をよくして、今度はグレン・フライの方から曲を提供したのが今回のヒット。サックスなどムード満点の楽曲でしたが、あと一歩の所でトップに手が届かず、2週連続で力尽きてしまいました。  パクリというつもりで書くわけではないですが、同じく2位止まりだったGerry Raffetyの「Baker Streetに(とっても)似てますな。テナーサックスの使い方とか、曲調等々。


☆MIAMI VICE(1位、1985/11/02-1986/12/14、
            1985/12/28-1986/01/18 ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪)
♪Miami Vice Theme / Jan Hammer(1位)
♪You Belong To The City / Glenn Frey(2位)

1985年度第28回グラミー賞
♪Best Pop Instrumental Performance (Orchestra, Group Or Soloist)
♪Best Instrumental Composition





Song Party All The Time / Eddie Murphy
Writter Rick James
Peak Highest charted position No.2, 1985/12/28 - 1986/01/11 ♪♪♪
Action 9(1985/11/30) 9、4、3、2、2、2、3、9(1986/01/25)
No.1 Say You, Say Me / Lionel Richie
Weeks 22(No.82 ; 1985/10/05 - No.79; 1986/03/01)
Top100 No.7 1986

Taken from Album HOW COULD IT BE

Eddie Murphy.comRick James.com

 この曲はエディ・マーフィというよりもプロデュースのリック・ジャームスの作品といっても構わないぐらいに完成度が高くなっています。とはいえ、それを歌いきったエディの卓越したエンターテイナーとしての才能も立派なモノでしょう。正直、ここまでエディが歌えるとは思ってもみませんでした。1985年は大ヒットした映画『』で主演を果たし、人気俳優の仲間入りを果たした記念すべき年になったのです。ただ、これ以降は、音楽シーンでの活躍もなく、忘れ去られてしまっていますが、1985年に生まれたヒット曲の中でも異彩を放っています。この曲から彼のトレードマークである笑い声は聞こえませんけど…


☆HOW COLD IT BE(26位
♪Party All the Time(2位)
♪How Could It Be / Eddie Murphy featuring Crystal Blake





コチラ(1985)ページでは全米ナンバーワンになった曲を紹介しています。

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