tupichan's billboard hot 100

 ビルボードでナンバーワンソングになったかならなかったかは、「金メダルと銀メダル」の違いほどの差があるようです。たかがチャート上の話ですが、聴き手も「1位」と「2位」を意識させられてしまいます(私か? メディアに踊らされてるなぁ)。

 さて、このページでは1972年度のチャートでナンバーワンになれなかった曲を紹介します。

  2018年から、ストリーミングデータ(音楽配信)の集計方法を変更しました。また、これまではチャートの日付の1週間前の火曜日(つまり11日前)に発表されていましたが、データ集計から発表までの期間が短くなり、日付の4日前に発表され、よりリアルタイムに近い発表になりました。 たとえば最新チャートは2020年9月26日です。発表は9月22日(最新の1位はコチラ)。

Billboard.com|2020/09/27更新|

 20年ぶり(←このように書いてから10年以上経っていますねぇ、しみじみ)にリアルタイムでチャートを追いかけられるようになりました。それにしても音楽性が大きく変わったことに驚いています。最初はとまどいもありましたが「ナンバーワンソングだから」という偏った思考でありながら、聴き続けていると耳に馴染むようになってきました。さすがはビルボード・ナンバー・ワン・ソング!
 何年もの間、図書館も含めたレンタルCDなどで曲の収集をしていましたが、今やネット時代の昨今。日本国内のサイトでは実現はまだまだ先の事でしょうが、海外のサイトではチャートのナンバーワンを始めとする、ほとんどの曲がネット上からダウンロードして聴く事が出来るようになりました。私もその恩恵を受けた一人です。本当ならちゃんとした音質で手元に置いておきたいところですが、まぁ、iPodで聴く分にはmp3で充分かなということで(笑)


 

Song 曲目 / アーティスト(オフィシャル・ビデオにリンク)
Writter 作詞・作曲 etc.
Peak 2位に留まった期間 ♪ひとつが1週間、5週目毎にです(第1週目のみBillboad.com)
Action Top10圏内の動き(Top10圏内初登場の日付)
No.1 その時1位だった曲
Weeks Hot100内の総週(初登場と最終位のランクと日付)
Top100 年間チャート


Song Hurting Each Other/ The Carpenters
Writter Gary Geld, Peter Udell
Peak Highest charted position No.2,1972/02/26 - 03/04 ♪♪
Action 9(1972/02/05)、6、3、2、2、8(1972/03/11)
No.1 Without You / Nilsson
Weeks 12(No.76 ; 1972/01/15 - No.33; 1972/04/01)
Top100 No.65 1972

Taken from Album A SONG FOR YOU

The Carpenters.comRichard Carpente.com

 前アルバムもそうでしたが、今回のアルバムも日本は独自のジャケット仕様でリリースしています。ファンとしてはこちらのポートレイトの方が嬉しいでしょうか? さて、この曲もカレンのしっとりとした歌唱が魅力的な楽曲。



☆A SONG FOR YOU(4位)
♪Hurting Each Other(2位)
♪Bless The Beasts And Children
♪It's Going To Take Some Time(12位)
♪Goodbye To Love(7位)
♪I Won't Last A Day Without You(11位)
♪Top Of The World(1位)





Song Rockin' Robin / Michael Jackson
Writter Leon Rene
Peak Highest charted position No.2, 1972/04/22 - 04/29 ♪♪
Action 9(1972/04/01)、5、4、2、2、4、5、6(1972/05/20)
No.1 The First Time Ever I Saw Your Face / Roberta Flack
Weeks 13(No.68 ; 1972/03/11 - No.48; 1972/06/03)
Top100 No.41 1972

Taken from Album GOT TO BE THERE

Michael Jackson.com

 1958にボビー・デイ(Bobby Day)がマイケル同様2位まで伸ばした曲のカバー。ボビーの方はスティーヴン・キング原作の映画『スタンド・バイ・ミー』にも使われていましたが、サントラには収録されませんでした。



☆ GOT TO BE THERE(14位)
♪Got To Be There(4位)
♪Rockin' Robin(2位)
♪I Wanna Be Where You Are(16位)





Song I Gotcha / Joe Tex
Writter Joe Tex
Peak Highest charted position No.2, 1972/05/06 - 05/13 ♪♪
Action 10(1972/03/25)、6、4、3、3、3、2、2、4、8(1972/05/27)
No.1 The Night The Lights Went Out In Georgia / Vicki Lawrence
Weeks 21(No.90 ; 1972/01/22 - No.26; 1972/06/10)
Top100 No.6 1972

Taken from Album I GOTCHA

Michael Jackson.com

 こちらの曲も映画ネタで、クエンティン・タランティーノ監督の『レザボア・ドッグ』で使われてましたね。ファンキーでクレイジー!そんな言葉で雰囲気がわかっちゃう単純な曲と言ってしまえばそれまでですが、ジェームズ・ブラウンとかスティーヴン・タイラーが似合いそう。



☆ I GOTCHA (17位)
♪I Gotcha (2位)





Song Outa-Space / Billy Preston
Writter Billy Preston, Joe Greene
Peak Highest charted position No.2, 1972/07/08
Action 9(1972/06/10)、6、3、3、2、3(1972/07/15)
No.1 Lean On Me / Bill Withers
Weeks 17(No.90 ; 1972/04/22 - No.36; 1972/08/12)
Top100 No.22 1972

Taken from Album I WROTE A SIMPLE SONG

Billy Preston.com

 ビリー・プレストンのキーボードが冴える曲。ヴォーカルは一切入らないインスト。ビリー・プレストンはビートルズ(ビルボード上にも「Get Back」にクレジットされています)とのセッションで一躍有名となりましたが、1973年に「Will It Go Round In Circles」、1974年に「Nothing From Nothing 」という2曲をナンバーワンにしています。なお、日本ではアウタースペースはマイカントリーのB面としてリリースされました。



☆ I WROTE A SIMPLE SONG
♪Outa-Space(2位)

1972年度第15回グラミー
♪Best Pop Instrumental Performance By An Instrumental Performer







Song Too Late To Turn Back Now / Cornelius Brothers & Sister Rose
Writter Eddie Cornelius
Peak Highest charted position No.2, 1972/07/15 - 07/22 ♪♪
Action 10(1972/06/24)、5、4、2、2、3、5、8(1972/08/12)
No.1 Lean On Me / Bill Withers
Weeks 14(No.73 ; 1972/06/27 - No.30; 1972/08/26)
Top100 No.34 1972

Taken from Album CORNELIUS BROTHERS & SISTER ROSE



 ビリー・プレストンのキーボードが冴える曲。ヴォーカルは一切入らないインスト。ビリー・プレストンはビートルズ(ビルボード上にも「Get Back」にクレジットされています)とのセッションで一躍有名となりましたが、1973年に「Will It Go Round In Circles」、1974年に「Nothing From Nothing 」という2曲をナンバーワンにしています。なお、日本ではアウタースペースはマイカントリーのB面としてリリースされました。



☆CORNELIUS BROTHERS & SISTER ROSE(29位)
♪ Treat Her Like a Lady
♪Too Late To Turn Back Now(2位)
♪ Don't Ever Be Lonely (A Poor Little Fool Like Me)(23位)
♪ I'm Never Gonna Be Alone Anymore(37位)
♪Let Me Down Easy(96位)






Song Long Cool Woman(In A Black Dress) / The Hollies
Writter Allan Clarke, Roger Cook, Roger Greenaway
Peak Highest charted position No.2, 1972/09/02 - 09/09 ♪♪
Action 10(1972/07/29)、10、9、6、3、3、2、2、6(1972/09/16)
No.1 Alone Again (Naturally) / Gilbert O'Sullivan
Weeks 15(No.75 ; 1972/06/24 - No.40; 1972/09/30)
Top100 No.24 1972

Taken from Album DISTANT LIGHT



 こういうスカスカとしたロックサウンド、大好きですねぇ。日本や英国では「Bus Stop」の方が代表曲なんでしょうか。ジョージ・ハリスンの「If I Need Someone」を提供され、それを聴いたジョージが憤慨(呼吸が合ってない)したという逸話も残されています。



☆DISTANT LIGHT(21位)
♪Long Cool Woman(In A Black kDress)(2位)






Song Use Me / Bill Withers
Writter Bill Withers
Peak Highest charted position No.2, 1972/10/14 - 10/21 ♪♪
Action 8(1972/09/30)、6、2、2、4(1972/10/28)
No.1 Ben / Michael Jackson
My Ding A Ling / Chuck Berry
Weeks 12(No.80 ; 1972/08/26 - No.40; 1972/11/11)
Top100 No.79 1972

Taken from Album STILL BILL



 ミック・ジャガーがリック・ルービンと組んだ『WANDERING SPIRIT』の中で取り上げた曲として聴いていたので、チャート上にこの曲名を見たとき「もしや?」と思ったら、やはり同曲でした。レニー・クラヴィッツとデュエットした曲で、ミックにこの曲を推薦したのがレニーだったとか。ミック版も良かったけど、やっぱオリジナルには叶いませんなぁ。ガチャガチャとギターをストロークするビルのカッコいいこと!



☆STILL BILL
♪Use Me(2位)
♪Lean On Me(1位)






Song Burning Love / Elvis Presley
Writter Dennis Linde
Peak Highest charted position No.2, 1972/10/28
Action 9(1972/09/30)、7、4、3、2、5(1972/11/04)
No.1 My Ding A Ling / Chuck Berry
Weeks 15(No.90 ; 1972/08/19 - No.22; 1972/11/25)
Top100 No.48 1972




 エルヴィスのナンバーワンを阻んだのはチャック・ベリー。この二代巨匠がチャートでしのぎをけずるアクションをただ、ただ眺める喜び。これはチャートファンにしか分からない快感の瞬間ではないでしょうか?



☆BURNING LOVE AND HITS FROM HIS MOVIES VOLUME 2
♪Burning Love(2位)






Song Night In White Satin / The Moody Blues
Writter Justin Hayward
Peak Highest charted position No.2, 1972/11/04 - 11/11 ♪♪
Action 8(1972/10/14)、5、3、2、2、5、9(1972/11/25)
No.1 I Can See Clearly Now / Johnny Nash
Weeks 18(No.100 ; 1972/08/05 - No.17; 1972/12/02)
Top100 No.32 1972

Taken from Album DAYS OF FUTURE PASSED



 

 ムーディ・ブルースって、1964年に結成されたプログレバンドですよ。ウィングスのデニー・レインがいたバンドですよ(1966年には脱退してますが)。かつてジミー・ペイジが「本当にプログレッシブなのはピンク・フロイドとムーディ・ブルースだけだ」などと言わしめたバンドですよ。

 この曲、実は1967年にリリースされたアルバム『DAYS OF FUTURE PASSED』からのシングルカットで、本国イギリスや日本ではアルバムと同時にカットされましたが、アメリカでは「長過ぎる」という理由からカットされませんでした。その後、アメリカの一部で話題を呼び、ナショナルチャートでもグイグイ昇り、2位になってしまったということです。こうした現象として、チェビー・チェッカーの「Twist」(1960年と1962年にナンバーワン)、1992年のクイーンの「Bohemian Rhapsody」があるぐらいでしょうか?



☆DAYS OF FUTURE PASSED
♪Night In White Satin(2位)






Song I'd Love You To Want Me / Lobo
Writter Paul Simon
Peak Highest charted position No.2,1972/11/18 - 11/25 ♪♪
Action 8(1972/11/04)、3、2、2、4(1972/12/02)
No.1 I Can See Clearly Now / Johnny Nash
Weeks 14(No.83 ; 1972/09/23 - No.64; 1972/12/23)
Top100 ランクインせず

Taken from Album OF A SIMPLE MAN



 邦題を「片思いと僕」というメロディアスなナンバー。シンプルなアコースティックサウンドは当時のシンガー・ソングライター・ブームに沿ったサウンドです。いわゆるソフトロック、AORというやつでしょう。書いたのはポール・サイモン。歌詞の中にビートルズ好きには「おや」と思わせる一節が登場します。私はニヤリとしてしまうタチです。

Baby, you'd love me to want me
The way that I want you
The way that it should be
Baby, you'd love me to want you
The way that I want to if you'd only let it be.



☆OF A SIMPLE MAN
♪I'd Love You To Want Me(2位)






Song Clair / Gilbert O'Sullivan
Writter Gilbert O'Sullivan
Peak Highest charted position No.2, 1972/12/30 - 1973/01/06 ♪♪
Action 9(1972/12/09)、7、4、2、2、4、7(1973/01/20)
No.1 Me And Mrs.Jones / Billy Paul
You're So Vain / Carly Simon
Weeks 16(No.36 ; 1972/11/11 - No.43; 1973/01/20)
Top100 No.72 1973

Taken from Album BACK TO FRONT



 ギルバート・オサリバンといったらなんといっても「Alone Again」ですが、こちらの曲も佳曲です。口笛やハーモニカがいい雰囲気を出しています。なんでもこの歌に歌われているクレアとは、当時、彼のマネージャーだったゴードン・ミルズの娘クレア・ミルズのことなんだそうです。歌の内容も、たわいのない語らいのようなものです。そんな普段の会話が、そのまま歌になってしまい、誰の心をもつかんでしまう曲に仕立ててしまうなんて、ギルバートのソングライティング力というのは非凡なものだったんですね。最後に登場する笑い声はクレアちゃん?



☆BACK TO FRONT(48位)
♪Clair(2位)



コチラ(1972)ページでは全米ナンバーワンになった曲を紹介しています。

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