tupichan's billboard hot 100

 iPodに入れて楽しんでいたビルボードNo.1ソングでしたが、2008年にiPhoneを購入し、今までのiPodよりも容量が大きいので新しく入れ直しました。せっかくだからと自分用のリストを作ろうと思い立ったのがこのページです(でも初代iPhoneだから容量が小さくて、もう1000曲を超えるナンバーワンソングに、1位になれなかった2位の曲まで入っているから、もうパンパン状態です。現在はiPod Classicに入れて流していますが、ジャケット表示が小さくて、なんだか物足りなさも感じてます…)。

 私がチャートをリアルタイムで聞いていたのは昭和時代の1983年暮れ。イエスの“ロンリー・ハート”が上位にねらいを付けている頃でした。
  その頃聴いていたのは湯川れい子さんがDJを務めるラジオ日本(AM1422kHz)「アメリカントップ40」でしたが、まだその番組を知らず、FM東京(FM80.0MHz)でオンエアされていたキャッシュボックス誌のチャートでした。DJは声優の野沢那智さんでした。湯川さんの番組はFEN(AM810kHz)でもオン・エアしてましたね。

 そして本格的にチャートを聴くようになったのは“ロンリー・ハート”がナンバーワンにになった頃。その後、私が洋楽にのめり込むきっかけを作った出来事が英国で始まりました。ボブ・ゲルドフが提唱した「バンド・エイド」このイベントのおかげで、芋蔓式に(そして今もそのスタイルであれやこれやと手を出してしまう癖が付いてしまった)アーティストからアーティストへと繋がっていったのです。

 ブルース・スプリングスティーンがかつて語ったように「3分間のレコードから世の中を知った」ということを身をもって感じました。これからも私はロックと共に転がり続けてゆくのだと思います。

 たかがポップス、たかがヒットチャートですが、その時その時代に流行っていた曲を耳にするだけで、時代が見えてくる。そして個人的にも当時の自分も見えてきます。
  こう書くと「そんなオーバーな!」と笑われるかもしれませんが、特定のアーティストのアルバムを丸々聴いているときと違って、前後のヒット曲との絡みまでもが聞こえ、ヒットチャートのドラマが生まれてくるのです。

  これが、曲同士、アーティスト同士が何の脈絡もない曲の並んだ「ビルボード・ナンバー・ワン・ソング・リレー」の醍醐味でもあるのです。そうすることで、この並び順に大きな意味が見えきます。これがナンバーワンばかりを集めた曲集でも、トップに立った順番ではなく、バラバラに並べられていると(たとえばアーティスト順とか)、その楽しみが半減してしまいます。

この曲の次に1位になったのがこの曲で、それを抜いたのがこの曲、というようにリレーで聴くからこそ意味があるのです。

 たとえば1973年にはポール・マッカートニーの「マイ・ラヴ」の後を次いだのは、同じファブ・フォーのジョージ・ハリスンが放った「ギヴ・ミー・ラヴ」だったり。1986年のジェネシスの「インビジブル・タッチ」を抜いたのが、ジェネシスを脱退したピーター・ガブリエルの「スレッジ・ハンマー」だったり。これって意図的に組まれた順番ではなく、時代が創り上げたドラマです。たまたまそういうヒットが重なっただけなのに、あまりにも皮肉な順番ではないでしょうか。

  他にもまだチャート上のドラマは隠されて入るんでしょうけど、コレからも何度も何度も繰り返しながらおもしろい発見をするのだろうなぁと、ワクワクしながら現在、過去、そして未来のビルボードを楽しみにしているのです。

 このページでは1972年の全米ナンバーワンソングを紹介します。

2018年から、ストリーミングデータ(音楽配信)の集計方法を変更しました。また、これまではチャートの日付の1週間前の火曜日(つまり11日前)に発表されていましたが、データ集計から発表までの期間が短くなり、日付の4日前に発表され、よりリアルタイムに近い発表になりました。 たとえば最新チャートは2022年9月10日です。発表は9月6日(最新の1位はコチラ)。

Billboard.com|2021/05/29更新|

 20年ぶり(←このように書いてから10年以上経っていますねぇ、しみじみ)にリアルタイムでチャートを追いかけられるようになりました。それにしても音楽性が大きく変わったことに驚いています。最初はとまどいもありましたが「ナンバーワンソングだから」という偏った思考でありながら、聴き続けていると耳に馴染むようになってきました。さすがはビルボード・ナンバー・ワン・ソング!
 何年もの間、図書館も含めたレンタルCDなどで曲の収集をしていましたが、今やネット時代の昨今。日本国内のサイトでは実現はまだまだ先の事でしょうが、海外のサイトではチャートのナンバーワンを始めとする、ほとんどの曲がネット上からダウンロードして聴く事が出来るようになりました。私もその恩恵を受けた一人です。本当ならちゃんとした音質で手元に置いておきたいところですが、まぁ、iPodで聴く分にはmp3で充分かなということで(笑)

 

Peak ナンバーワンの期間 ♪ひとつが1週間、5週目毎にです
Song 曲目 / アーティスト
Writter 作詞・作曲 etc.
Action Top10圏内の動き(Top10圏内初登場の日付)
Weeks Hot100内の総週(初登場と最終位のランクと日付)
Top100 年間チャートの順位



Peak 1971/12/25 - 01/08 ♪♪♪
Song Brand New Key/ Melanie
Writter Melanie Safka
Action 9(1971/12/11)、2、1、1、1、2、2、2、3、9(1972/02/12)
Weeks 18(No.87 ; 1971/10/30 - No.24; 1972/02/26)
Top100 No.9 1972

Taken from Album GATHER ME



 飲んだくれのような、ハスキーでふらふらとした歌唱が印象的なメラニーのノベルティソング。 当時の流行りヒッピー風内で立ちも目立ったアーティストです。

Melanie.com

☆GATHER ME(15位
♪Brand New Key(1位)
♪Ring the Living Bell(31位)







Peak 1972/01/15 - 02/05 ♪♪♪♪
Song American Pie/ Don McLean
Writter Don McLean
Action 9(1971/12/18)、3、2、2、1、1、1、1、2、7、9(1972/02/26)
Weeks 19(No.69 ; 1971/11/27 - No.56; 1972/04/01)
Top100 No.3 1972

Taken from Album AMERICAN PIE



 ♪ローン、ローン、タイムアゴー・・・ 7分以上に及ぶこの曲ほど、なぞに満ちた全米ナンバーワンソングは無いのかもしれません。それは2011になった今も続いています。この歌に登場する様々な人物や出来事、そして比喩。この一曲の為の(解釈の)ホームページもあるぐらいです。


The day the music died.
So bye-bye, Miss American Pie.
Drove my chevy to the levee,
But the levee was dry
And them good old boys were drinkin' whiskey and rye
Singin',
This'll be the day that I die.
This'll be the day that I die.

Don McLean.com

☆AMERICAN PIE(1位、1972/01/22-03/18♪♪♪♪♪♪)
♪American Pie(1位)
♪Vincent(12位)







Peak 1972/02/12
Song Let's Stay Together/ Al Green
Writter Al Green, Willie Mitchell, Al Jackson Jr.
Action 4(1972/01/08)、3、3、3、2、1、2、4、8(1972/03/04)
Weeks 16(No.68 ; 1971/12/04 - No.22; 1972/03/18)
Top100 No.11 1972

Taken from Album LET'S STAY TOGETHER



 本物のソウルシンガー、といった貫禄の歌唱。

☆LET'S STAY TOGETHER(8位
♪Let's Stay Together(1位)







Peak 1972/02/19 - 03/11♪♪♪♪
Song Without You/ Nilsson
Writter Pete Ham, Tom Evans
Action 5(1972/02/05)、3、1、1、1、1、4、6、7(1972/04/01)
Weeks 19(No.99 ; 1971/12/18 - No.34; 1971/04/10)
Top100 No.4 1972

Taken from Album NILSSON SCHMILSSON



 オリジナルはバッド・フィンガーによるものですが、これをカヴァーして大ヒットとなったのは、ジョン・レノンの親友でもあるハリー・ニルソン(レコーディングクレジットでは、単にニルソン)。ニルソンはビートルズの曲だと思っていたらしいエピソードがあります。プロデュース、リング・スターの『RINGO』を手掛けているリチャード・ペリー。ピアノを弾いているのはジョージ・ハリスンの親友でもあるゲイリー・ライト。。。というわけでかなりビートルズの人脈が絡んでいるて、勘違いが転じてこうなったわけでもないでしょうが(笑)
 また、マライア・キャリーが1994年にカヴァーして、3位となるリヴァイバルヒットとなりましたが、その頃にはオリジナルがバッド・フィンガーではなくニルソンとか言われていました。

☆NILSSON SCHMILSSON(3位
♪Without You(1位)
♪Jump Into The Fire(27位)
♪Coconut(8位)
1972年度第15回グラミー
♪Best Pop Vocal Performance, Male







Peak 1972/03/18
Song Heart Of Gold / Neil Young
Writter Neil Young
Action 7(1972/03/04)、2、1、2、2、2、5、8(1972/04/22)
Weeks 14(No.62 ; 1972/02/05 - No.22; 1972/05/06)
Top100 No.17 1972

Taken from Album HARVEST



 ニール・ヤングのしゃがれた声に、リンダ・ロンシュタッドのハイ・トーンが絡む佳曲。

Neil Young.com

☆HARVEST(1位、1972/03/11 - 03/18♪♪)
♪Heart Of Gold(1位)







Peak 1972/03/25 - 04/08 ♪♪♪
Song A Horse With No Name/ America
Writter Dewey Bunnell
Action 7(1972/03/11)、2、1、1、1、2、4、5、6、10(1972/05/13)
Weeks 14(No.84 ; 1972/02/19 - No.20; 1972/05/20)
Top100 No.26 1972

Taken from Album AMERICA



 バンド名がアメリカというのに英国のグループ。そしてこの曲が収録された、されるようになったアルバムに、もともとこのシングルは含まれていなかったようです(ヒット後の1972年暮れにリイシューされたボーナストラックとして収録)。  最初に聴いたときはニール・ヤングが歌っているのかと思ってました。 ラーラー、ラララ… 耳に残るコーラス

Gerry Beckley.com

☆AMERICA(1位、1972/03/25 - 04/22♪♪♪♪
♪A Horse With No Name(1位)







Peak 1972/04/15 - 05/20 ♪♪♪♪
Song The First Time Ever I Saw Your Face/ Roberta Flack
Writter Ewan MacColl
Action 10(1972/04/01)、3、1、1、1、1、1、1、3、3、7(1972/06/10)
Weeks 18(No.77 ; 1972/03/04 - No.36; 1972/07/01)
Top100 No.1 1972

Taken from Album FIRST TAKE



 もともと1969年にリリースされていた楽曲で、クリント・イーストウッドの『恐怖のメロディ』で使用されたことがきっかけで大ヒットとなり、1972年の年間1位に輝き、女性ソロアーティストとしては、1959年のゴキ・グラント(7週)以来の1位滞在長寿ヒットとなりました。

  アルバムとシングルのロバータの向きが逆になっていますが、なかなか凝ったレイアウトです。私はこういうの大好きです。コレクター心をくすぐってきます(笑)。

Roberta Flack.com

☆FIRST TAKE(1位、1972/04/29 - 05/27♪♪♪♪
♪The First Time Ever I Saw Your Face(1位)
1972年度第15回グラミー
♪Record Of The Year ; The First Time Ever I Saw Your Face
♪Song Of The Year ; The First Time Ever I Saw Your Face
♪Best Pop Vocal Performance, Female ; Killing Me Softly With His Song






Peak 1972/05/27
Song Oh Girl/ The Chi-Lites
Writter Barbara Acklin, Eugene Record
Action 3(1972/05/13)、2、1、2、3、4、9(1972/06/24)
Weeks 15(No.80 ; 1972/04/08 - No.36; 1972/07/15)
Top100 No.13 1972

Taken from Album A LONELY MAN



 ハーモニカのゆったりとして雰囲気が60~70年代を思い起こさせるように聞いてしまう私は、もうだいぶ歳食ったか(笑)。

The Chi-Lites.com

☆A LONELY MAN(5位
♪Oh Girl(1位)







Peak 1972/06/03
Song I'll Take You There / The Staple Singers
Writter Alvertis Isbell
Action 7(1972/05/06)、4、3、2、1、2、2、5(1972/06/24)
Weeks 15(No.63 ; 1972/04/08 - No.38; 1972/07/15)
Top100 No.19 1972




 アレサ・フランクリン張りの絞り出すような、唸るようなヴォーカル(ライヴなんか見ているとギター伴奏のみで歌ってる!)はまさにゴスペル! そして後に、ザ・バンドの『ラストワルツ』で、(当日の演奏ではない)The Weightを演奏してくれました。

The Chi-Lites.com

☆BE ALTITUDE: RESPECT YOURSELF(19位
♪Respect Yoursel(12位)
♪I'll Take You There(1位)
♪This World(38位)







Peak 1972/06/10 - 06/24♪♪♪
Song The Candy Man/ Sammy Davis Jr.
Writter Leslie Bricusse, Anthony Newley
Action 5(1972/05/27)、4、1、1、1、2、5(1972/07/08)
Weeks 21(No.97 ; 1972/03/11 - No.32; 1972/07/29)
Top100 No.5 1972

Taken from Album SAMMY DAVIS JR. NOW



 サミー・デイヴィス・ジュニアといえば、私の記憶はお酒のCMで軽快なダンスを踊りながら「コンチコンチ…」とかなんとか(幼少の聞き取りより)陽気な姿を覚えてます。Youtube などの動画を見てみましたが、記憶が定かでなく、コンチコンチはあってましたが、映像は「こんなんだったけ?」という感じでした。
 それはさておき、キャンディマンです。これはロアルド・ダールが原作の児童文学作品『夢のチョコレート工場』の映画主題歌。そしてサミーによるカヴァー。プロデュースはアイザック・ヘイズ。ダールと言えば私にとって東京12チャンネルで日曜の夜遅くに放送していたテレビシリーズ『予期せぬ出来事(Tales Of The Unexpected)』の番組ホストであり、原作者ということでしょうか? ああ!この時代は本当に懐かしさいっぱい!(笑)

Sammy Davis Jr..comRoald Dahl.com

☆SAMMY DAVIS JR. NOW(11位
♪The Candy Man/ Sammy Davis Jr.(1位)








Peak 1972/07/01
Song Song Sung Blue/ Neil Diamond
Writter Neil Diamond
Action 4(1972/06/10)、3、2、1、3、3(1972/07/15)
Weeks 13(No.67 ; 1972/05/06 - No.21; 1972/07/29)
Top100 No.27 1972

Taken from Album MOODS



 ニール・ダイヤモンドの3曲目となるナンバーワン。うち1曲はモンキーズの作者として。彼はこのあとザ・バンドの『ラスト・ワルツ』にも出演しましたが、私がニールを体験するのはもっと後のことで、リック・ルービンがプロデュースをしたアルバムがリアル体験となります。

Neil Diamond.com

☆MOODS(5位
♪Song Sung Blue(1位)
♪Play Me(11位)
♪Walk on Water(17位)

★ニール・ダイヤモンド・ナンバーワン・リスト(1966-1972)
♭Where Did Our Love Go / Daina Ross & The Monkeys (1966/1967)
♪Cracklin' Rose(1970)
♪Song Sung Blue(1972)






Peak 1972/07/08 - 07/22 ♪♪♪
Song Lean On Me / Bill Withers
Writter Bill Withers
Action 10(1972/06/17)、7、4、1、1、1、9(1972/07/29)
Weeks 19(No.83 ; 1972/04/22 - No.31; 1972/08/26)
Top100 No.7 1972

Taken from Album STILL BILL



 この曲を初めて耳にしたのは、ビルのオリジナルではなくクラブ・ヌーヴォーが1987年に、この場に返り咲かしたカバー曲です。同曲異演がナンバーワンになるのは、ビルボード上ではそんなに珍しいことではないのではないでしょうか? 昔(?)の曲でも、大事に扱っているから、日本人みたいに「なんでこんな古い歌掛けてんの(聞いてんの)」などと、一度使った者を簡単に捨ててしまう習慣がないからこそのヒットだと思います。ちなみに私が生で体験したのは、ウィンダム・ヒルのマイケル・マンリングのベースソロでした。

Bill Withers.com

☆STILL BILL(4位
♪Use Me(2位)
♪Lean On Me(1位)
♪Kissing My Love(31位)







Peak 1972/07/29 -08/19、09/02 - 09/09 ♪♪♪♪
Song Alone Again (Naturally) / Gilbert O'Sullivan
Writter Gilbert O'Sullivan
Action 8(1972/07/15)、3、1、1、1、1、2、1、1、3、3(1972/09/23)
Weeks 18(No.88 ; 1972/06/17 - No.43; 1972/10/14)
Top100 No.2 1972




 明るいポップな曲なのに、メロディとその声はどこか悲しげで、また内容は内向的でドキッとさせられる詩世界。ギルバート・オサリバンといったら「アローン・アゲイン」とまで言われてしまっているほどに、この曲と深く結びついてしまっています。

 はじめて聞いたとき、心地よいサウンド程度にしか聞き取っていませんでしたが、自分で訳詩を試みたとき、自分の訳が間違えていると思ってしまいました。何故なら歌の内容に相応しくなかったから。当時はこういう詩は歌にならないと思っていたのです。

 なお、この曲は当初EP盤でのみの発売でアルバムには収録されていませんでした。アメリカでは1thアルバムに『HIMSELf』ボーナストラックで収録されリリースされました。本国では1972年にリリースされた『BACK TO FRONT』 に、2012年になって収録されましたが、この曲は名曲だけあって、彼自身のベスト盤の他、様々なコンピレーションアルバムに収録されています。


Gilbert O'Sullivan.com







Peak 1972/08/26
Song Brandy (You're a Fine Girl) / Looking Glass
Writter Elliot Lurie
Action 5(1972/07/15)、4、2、2、2、2、1、4、5、8(1972/09/16)
Weeks 16(No.68 ; 1972/06/17 - No.33; 1972/09/30)
Top100 No.12 1972

Taken from Album LOOKING GLASS



 ギルバード・オサリバンの名曲の勢いを抑えてトップに立ったルッキン・グラス。見た目と違って、ポップで爽やかなコーラスで聴かせてくれます。

Elliot Lurie.com

☆LOOKING GLASS(113位
♪Golden Rainbow
♪Brandy(You're A Fine Girl)(1位)







Peak 1972/09/16
Song Black and White/ Three Dog Night
Writter David Arkin, Earl Robinson
Action 9(1972/09/09)、1、2、2、8(1972/10/07)
Weeks 11(No.61 ; 1972/08/12 - No.33; 1972/10/21)
Top100 No.63 1972

Taken from Album SEVEN SEPARATE FOOLS



 チェンバロをイントロに使い、サビのコーラスも子供たちを使うなどった珍しいタイプの曲。牧歌的なサウンドでありながら、歌は人種差別を訴える曲。コーラスも「みんなのうた」にでも流れてきそうな親しみやすいメロディ。こうした曲にメッセージを乗せたのは1956年のこと。それを英国のグレイハウンドというバンドが1971年にカヴァー。これを聴いたスリー・ドック・ナイトがまたカヴァー。


The ink is black, the page is white
Together we learn to read and write
A child is black, a child is white
The whole world looks upon the sight, a beautiful sight

And now a child can understand
That this is the law of all the land, all the land

The world is black, the world is white
>It turns by day and then by night
A child is black, a child is white
Together they grow to see the light, to see the light

And now at last we plainly see
We'll have a dance of Liberty, Liberty!

The world is black, the world is white
It turns by day and then by night
A child is black, a child is white
The whole world looks upon the sight, a beautiful sight

The world is black, the world is white
It turns by day and then by night
A child is black, a child is white
Together they grow to see the light, to see the light

The world is black, the world is white
It turns by day and then by night
A child is black, a child is white
The whole world looks upon the sight, a beautiful sight

The world is black, the world is white
It turns by day and then by night
A child is black, a child is white
Together they grow to see the light, to see the light

C'mon, get it, get it
Ohh-ohhhh, yeah, yeah
Keep it up now, around the world
Little boys and little girls
Yeah, yeah-eah, oh-ohhh


Three Dog Night.com

☆SEVEN SEPARATE FOOLS(6位
♪Black And White(1位)
♪Pieces of April(19位)


★スリー・ドッグ・ナイト・ナンバーワン・リスト(1970-1972)
♪Mama Told Me(Not To Come)(1970)
♪Joy To The World(1971)
♪Black And White(1972)





Peak 1972/09/23 - 10/07♪♪♪
Song Baby, Don't Get Hooked On Me/ Mac Davis
Writter Mac Davis
Action 10(1972/08/26)、6、4、2、1、1、1、6、7(1972/10/21)
Weeks 18(No.77 ; 1972/07/01 - No.21; 1972/10/28)
Top100 No.8 1972




 ソングライターとしても人気の高いマック・デイヴィス。1960年代後半になってエルヴィスが彼の楽曲を取り上げるようになり、本人も表舞台に登場したのでした。そしてナンバーワンヒット。親しみやすいメロディと、甘い(?)声。70年代の香りプンプンです。


☆BABY DON'T GET HOOKED ON ME(11位
♪Baby, Don't Get Hooked On Me(1位)
♪Everybody Loves a Love Song (63位)
♪Dream Me Home (73位)







Peak 1972/10/14
Song Ben/ Michael Jackson
Writter Walter Scharf, Don Black
Action 6(1972/09/23)、5、2、1、6、8、10(1972/11/04)
Weeks 16(No.85 ; 1972/08/05 - No.35; 1972/11/18)
Top100 No.20 1972




 ジャクソン・ファイブのアイドルだったマイケルがソロ・アルバムをレコーディングし、映画『ベン(原題はWILLARD)』のテーマを歌いました。もともとライバル視されていたダニー・オズモンドのために書かれた曲でした。そしてそれが全米ナンバーワンに。ファンキーなナンバーが多かったグループから脱皮したマイケルが、若干歳でこのバラード。うますぎる。

Michael Jackson.com

☆BEN(5位
♪Ben(1位)


★マイケル・ジャクソン・ナンバーワン・リスト(1970-1972)
♪Want You Back / The Jackson 5(1970)
♪ABC / The Jackson 5(1970)
♪The Love You Save / The Jackson 5(1970)
♪I'll Be There / Jackson 5(1970)
♪Ben(1972)







Peak 1972/10/21 - 10/28 ♪♪
Song My Ding-a-Ling/ Chuck Berry
Writter Chuck Berry
Action 9(1972/10/07)、7、1、1、3、7(1972/11/11)
Weeks 17(No.99 ; 1972/08/05 - No.32; 1972/11/25)
Top100 No.15 1972




 ロックン・ロール初期からの大ベテラン、チャック・ベリーの初ナンバーワン。しかも、この時エルヴィス・プレスリーと1、2位に並ぶというとんでもないチャートでした。

 この曲はロンドンでのライヴ・レコーディングで、その時の盛り上がりようが伝わってくるパフォーマンスです。たった一本のエレキ・ギターでの弾き語り。サビの部分では会場と一体となって熱唱するチャック。これは名演の記録といえるでしょう。


Chuck Berry.com

☆THE LONDON CHUCK BERRY SESSIONS(8位
♪My Ding-a-Ling(1位)







Peak 1972/11/04 - 11/25 ♪♪♪♪
Song I Can See Clearly Now/ Johnny Nash
Writter Johnny Nash
Action 5(1972/10/28)、1、1、1、1、3、4、9(1972/12/16)
Weeks 20(No.84 ; 1972/09/09 - No.52; 1973/01/20)
Top100 No.47 1972

Taken from Album I CAN SEE CLEARY NOW



 1956年にシングルデビューしている超ベテランアーティスト。ジョン・レノンの「Borrowed Time」に似た雰囲気があり(ジョンはボブ・マーリーの「Hallelujah Time」にインスパイアを受けたという)、声がまるでフレディ・マーキュリー。

Johnny Nash.com

☆I CAN SEE CLEARY NOW(23位
♪ Stir It Up
♪ I Can See Clearly Now(1位)
♪ There Are More Questions Than Answers(12位)







Peak 1972/12/02
Song Papa Was a Rollin' Stone/ The Temptations
Writter Norman Whitfield, Barrett Strong
Action 6(1972/11/18)、5、1、2、6、8(1972/12/23)
Weeks 16(No.83 ; 1972/09/23 - No.62; 1973/01/27)
Top100 No.100 1973

Taken from Album ALL DIRECTIONS



 1956年にシングルデビューしている超ベテランアーティスト。ジョン・レノンの「Borrowed Time」に似た雰囲気があり(ジョンはボブ・マーリーの「Hallelujah Time」にインスパイアを受けたという)、声がまるでフレディ・マーキュリー。

The Temptations.com

☆ALL DIRECTIONS(2位
♪Mother Nature(92位)
♪Papa Was a Rollin' Stone(1位)
1972年度第15回グラミー
♪Best R&B Vocal Performance By A Duo, Group Or Chorus
♪Best R&B Instrumental Performance
♪Best Rhythm & Blues Song

★テンプテーションズ・ナンバーワン・リスト(1965-1972)
♪My Girl(1965)
♪I Can't Get Next to You (1969)
♪Just My Imagination (Running Away with Me) (1971)
♪Papa Was a Rollin' Stone (1972)





Peak 1972/12/09
Song I Am Woman / Helen Reddy
Writter Ray Burton, Helen Reddy
Action 8(1972/11/11)、4、4、2、1、2、2、7(1972/12/30)
Weeks 22(No.99 ; 1972/06/24 - No.43; 1973/01/20)
Top100 ランクインせず

Taken from Album I AM WOMAN



 オーストラリア出身のヘレン・レディ(私はアメリカ人だと思ってました)。下のデータにあるグラミー賞は、同国アーティスト初の快挙となった瞬間でした。

Helen Reddy.com

☆I AM WOMAN(14位
♪ I Am Woman(1位)
♪ Peaceful(12位)
1972年度第15回グラミー
♪Best Pop Vocal Performance, Female







Peak 1972/12/16 - 12/30 ♪♪♪
Song Me and Mrs.Jones/ Billy Paul
Writter Kenny Gamble, Leon Huff, Cary Gilbert
Action 6(1972/12/09)、1、1、1、3、3、3、6(1973/01/27)
Weeks 16(No.74 ; 1972/11/04 - No.43; 1973/01/20)
Top100 No.15 1973

Taken from Album 360 DEGREES OF BILLY PAUL



 テナーサックスが入ったり、コーラスの入り方がちょっとジャズっぽいサウンド。ヴォーカルはこれ以上ないほどの力強いソウルフルな歌唱。

Billy Paul.com

☆360 DEGREES OF BILLY PAUL(17位
♪Me and Mrs. Jones(1位)
1972年度第15回グラミー
♪Best R&B Vocal Performance, Male





1972年度第15回グラミー主要四部門受賞アーティストおよび作品
♪Album Of The Year ; The Concert For Bangla Desh/George Harrison
♪Song Of The Year ; The First Time Ever I Saw Your Face/Roberta Flack
♪Song Of The Year ; The First Time Ever I Saw Your Face/Roberta Flack
♪Best New Artist ; A Horse With No Name/America
 


 ビルボードでナンバーワンソングになったかならなかったかは、「金メダルと銀メダル」の違いほどの差があるようです。たかがチャート上の話ですが、聴き手も「1位」と「2位」を意識させられてしまいます(私か? メディアに踊らされてるなぁ)。さて、コチラ(1972)ページでは全米ナンバーワンになれなかった曲を紹介します。


もどる1972年レビューアルバムチャート


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