tupichan's billboard hot 100

 このページでは1962年の全米ナンバーワンソングを紹介します(このページついて)。ここ数年、音楽の聞き方が変わって来たことが、チャート集計にも影響を与えているようです。

 2018年から、ストリーミングデータ(音楽配信)の集計方法を変更しました。また、これまではチャートの日付の1週間前の火曜日(つまり11日前)に発表されていましたが、データ集計から発表までの期間が短くなり、日付の4日前に発表され、よりリアルタイムに近い発表になりました。たとえば最新チャートなら2023年11月11日、発表は11月7日となります。(最新の1位はコチラ)。

Billboard.com|2023/11/07更新|


Peak ナンバーワンの期間 ♪ひとつが1週間、5週目毎にです
Song 曲目 / アーティスト
Writter 作詞・作曲 etc.
Action Top10圏内の動き(Top10圏内初登場の日付)
Weeks Hot100内の総週(初登場と最終位のランクと日付)
Hot100 年間チャートの順位



Peak 1961/12/18 - 1962/01/06♪♪♪
Song The Lion Sleeps Tonight/ The Tokens
Writter Solomon Linda, Hugo Peretti, Luigi Creatore, George David Weiss, Albert Stanton
Action 6(1961/12/11)、1、1、1、2、3、6、10(1962/01/20)
Weeks 15(No.55; 1961/11/20 - No.39; 1962/02/24)
Hot100 ランクインせず




 邦題は「ライオンは寝ている」中学校の英語の教材としても使われているとか…(息子談)ソングライターの一人ヒューゴ・ペレッティ(Hugo Peretti)とルイージ・クレイトアー(Luigi Creatore)、ジョージ・デビッド・ワイス(George David Weiss)は、エルヴィスのCan't Help Falling In Loveを書いたメロディ・メーカー。

  本来は1961年の12月までは月曜日が集計発表日(1961/12/25が最終日)になっていたのですが、1962年からは土曜日に振り返られました。そのためライオンは「寝ている」状態のランキングで、1週間飛んでしまいました。つまり、12/25から12日間チャートが存在せず(本来なら1月1日に発表されるはずだったのに、方針が変わってしまったので)、1962年の初チャート発表が1月6日になったのです。

*Billboard.comのページでも1962年1月1日は以下のようなメッセージが表示されていました。

Sorry.
There is no chart data for this week. Please try another, more recent chart.








Peak 1960/09/19、1962/01/13 - 01/20 ♪♪♪
Song The Twist / Chubby Checker
Writter Hank Ballard
Action 8(1960/08/15)、4、3、2、2、1、2、4、5、5、3、4(1960/10/31)
6(1961/12/09)、4、4、3、2、1、1、2、3、3、3、4、5(1962/03/03)
Weeks 39(No.49; 1960/08/01 - No.56; 1960/11/28)
   No.55; 1961/11/13 - No.60; 1962/04/07)
Hot100 No.10 1960/No.9 1962

Taken from TWIST WITH CHUBBY CHECKER


Chubby Checker(Billboard chart history)
 なんと過去に1度このポジションに到達した楽曲が、時を隔てて再び召還しました。この大記録、2020年12月、マライア・キャリーのホリデーものに抜かれてしまいましたが、例外を除く条件を付けるならば、この60年間、未だに破られていません。今回のランクはリヴァイヴァルで、それもただのリヴァイヴァルではなく、ビルボード史上例を見ない二度目のナンバーワンヒット。オリジナルヒットは1960年9月19日。

 ビルボードの歴史的な『All-time achievements』ではThe Weekndにその座を奪われるまで、不動のナンバーワンソングとして君臨していました。

Billboard Hot 100 60th Anniversary:1位。







Peak 1963/01/27 - 02/10♪♪♪
Song Peppermint Twist / Joey Dee & The Starliters
Writter Joey Dee, Henry Glover
Action 10(1961/12/18)、4、3、2、1、1、1、2、7、9(1962/03/03)
Weeks 18(No.68; 1961/11/20 - No.55; 1962/03/24)
Hot100 No.25 1962

Taken from
DOIN' THE TWIST AT THE PEPPERMINT LOUNGE


まあ、とにかく「Twist」流行で、

♪Slow Twistin'/Chubby Checker,Dee Dee Sharp(3位)、
♪Twistin' The Night Away/Sam Cooke(9位)
♪Dear Lady TwistSlow Twistin'/Gary U.S. Bonds(10位)
♪Twist, Twist Senora/Dee Dee Sharp(9位)

 Joey Deeのは映画『アメリカン・グラフィティー』などにも顔を出しています。当時の流行りと、時代を感じさせるヒット曲です。









Peak 1962/02/17 - 03/03 ♪♪♪
Song Duke Of Earl / Gene Chandler
Writter Gene Chandler, Earl Edwards, Bernice Williams
Action 7(1962/02/03)、2、1、1、1、2、5、5(1962/03/24)
Weeks 15(No.93; 1962/01/13 - No.61; 1962/04/21)
Hot100 No.13 1962




 邦題「恋のスーパー伯爵」









Peak 1962/03/10 - 03/24 ♪♪♪
Song Hey! Baby / Bruce Channel
Writter Margaret Cobb, Bruce Channel
Action 5(1962/02/24)、2、1、1、1、2、6、10(1962/04/14)
Weeks 15(No.72; 1962/01/27 - No.57; 1962/05/05)
Hot100 No.11 1962

Taken from HEY! BABY


1987年の映画『DIRTY DANCING』の挿入曲としてサントラに収録されています。







Peak 1962/03/31 ♪
Song Don't Break The Heart That Loves You / Connie Francis
Writter Benny Davis, Ted Murry
Action 4(1962/03/10)、3、2、1、2、7(1962/04/14)
Weeks 13(No.66; 1962/02/10 - No.63; 1962/05/05)
Hot100 No.31 1962






 邦題「泣かせないでね」は、フィル・スペクターの「ウォール・オブ・サウンド」も真っ青のエコーたっぷりの曲。でも、今にして思えば、これがチープなAMラジオから流れてくることを考えると、普通のステレオに聞こえるのかもしれません。遠い昔の音楽を聴いているようで、これはこれで心地よかったりします。私はこういう音、好きです。

Connie Francis(Billboard chart history)

★コニー・フランシス・ナンバー・ワン・ソング(1960 - 1962)
♪Everybody's Somebody's Fool(1960)
♪My Heart Has A Mind Of Its Own(1960)
♪Don't Break The Heart That Loves You(1962)








Peak 1962/04/07 - 04/14 ♪♪
Song Johnny Angel / Shelley Fabares
Writter Lyn Duddy, Lee Pockriss
Action 3(1962/03/31)、1、1、2、2、3、4、4、9(1962/05/26)
Weeks 15(No.81; 1962/03/03 - No.33; 1962/06/09)
Hot100 No.6 1962

Taken from HEY! BABY


 「泣かせないでね」に引き続いてのエコーたっぷりの曲。







Peak 1962/04/21 - 04/28 ♪♪
Song Good Luck Charm / Elvis Presley
Writter Aaron Schroeder, Wally Gold
Action 9(1962/03/31)、3、2、1、1、5、5(1962/05/12)
Weeks 13(No.51; 1962/03/17 - No.43; 1962/06/09)
Hot100 No.20 1962






 のどかな雰囲気の曲。ひところの勢いは収まったのか、1961年のサレンダー以来、通算17曲目のナンバーワン。Hot100になってから6曲目はさすがの人気っぷり。

Elvis Presley.comElvis Presley(Billboard chart history)

★エルヴィス・プレスリー(1956 - 1962)
♪Heartbreak Hotel(1956)
♪I Want You, I Need You, I Love You(1956)
♪Don't Be Cruel(1956)
♪Hound Dog(1956)
♪Love Me Tender(1956)
♪Too Much(1957)
♪All Shook Up(1957)
♪(LeT Me Be Your)Teddy Bear(1957)
♪Jailhouse Rock(1957)
♪Don't(1958)
♪Hard Headed Woman(1958)

〜ここからHot100(1958/08/04 - )
♪A Big Hunk O' Love (1959)
♪Stuck On You (1960)
♪It's Now Or Never (1960)
♪Are You Lonesome Tonight? (1960)
♪Surrender(1961)
♪Good Luck Charm(1962)








Peak 1962/05/05 - 05/19 ♪♪♪
Song Soldier Boy /The Shirelles
Writter Luther Dixon, Florence Green
Action 6(1962/04/21)、4、1、1、1、2、3、4(1962/06/09)
Weeks 14(No.63; 1962/03/24 - No.32; 1962/06/23)
Hot100 No.10 1962

Taken from BABY IT'S YOU


 「泣かせないでね」に引き続いてのエコーたっぷりの曲。







Peak 1962/05/26 ♪
Song Stranger On The Shore / Mr.Acker Bilk
Writter Acker Bilk, Robert Mellin
Action 10(1962/04/21)、7、4、3、2、1、2、2、2、5、9(1962/06/30)
Weeks 21(No.80; 1962/03/17 - No.68; 1962/08/04)
Hot100 No.1 1962






 複数回ランクされたチェッカーやボリス・ピケットと違って、1962年度中、もっとも長くランクしていたインストの「白い渚のブルース」が今年、チャートを制覇しました。ゆったりとしたジャズテイストの曲も混在して、この時代のチャートは万華鏡のようです。それにしても、前年のケンプフェルトによる「星空のブルース」にあやかってのタイトルなのでしょうが… 

Billboard Hot 100 60th Anniversary:360位。







Peak 1962/06/02 - 06/30 ♪♪♪♪
Song I Can't Stop Loving You / Ray Charles
Writter Don Gibson
Action 4(1962/05/26)、1、1、1、1、1、3、3、3、4、7(1962/08/04)
Weeks 18(No.86; 1962/05/05 - No.64; 1962/09/01)
Hot100 No.2 1962

Taken from
MODERN SOUNDS IN COUNTRY AND WESTERN MUSIC



 オリジナルは作者であるドン・ギブソン(プロデュースはチェット・アトキンス!)が、1957年に81位までヒットさせた楽曲。レイ、2曲目のナンバーワン。最近ではカップヌードルのCMで流れてました。永遠に歌い継がれてゆくべき名曲です。邦題は「愛さずにはいられない」

Ray Charles.com| Ray Charles(Billboard chart history)







Peak 1962/07/07 ♪
Song The Stripper / David Rose
Writter David Rose
Action 8(1962/06/16)、2、2、1、2、4、5、9、10(1962/08/11)
Weeks 17(No.90; 1962/05/12 - No.;47 1962/09/01)
Hot100 No.5 1962






 ビッグバンドによるゴージャスな楽曲。これでストリップを踊る、ということなのでしょうか?なんとなく想像できるような出来ないような…

Billboard Hot 100 60th Anniversary:360位。







Peak 1962/07/14 - 08/04 ♪♪♪♪
Song Roses Are Red (My Love) / Bobby Vinton
Writter Paul Evans, Al Byron
Action 5(1962/06/30)、2、1、1、1、1、2、3、6、8(1962/09/01)
Weeks 15(No.68; 1962/06/09 - No.44; 1962/09/15)
Hot100 No.4 1962

Taken from ROSES ARE RED



 なんとなく抑揚が「ケセラ・セラ」に似てなくもない曲です。

Bobby Vinton.comBobby Vinton(Billboard chart history)







Peak 1962/08/11 - 08/18 ♪♪
Song Breaking Up Is Hard To Do / Neil Sedaka
Writter Neil Sedaka, Howard Greenfield
Action 8(1962/07/28)、2、1、1、2、3、6(1962/09/08)
Weeks 14(No.66; 1962/06/30 - No.43; 1962/09/29)
Hot100 No.15 1962

Taken from
NEIL SEDAKA SINGS HIS GREATEST HITS



 ニールと共作しているハワード・グリーンフィールドにとって3曲目のナンバーワンです。

Neil Sedaka.comNeil Sedaka(Billboard chart history)

★ハワード・グリーンフィール・ナンバーワン・リスト(1960-1962)
♭Everybody's Somebody's Fool / Connie Francis(1960)
♭My Heart Has a Mind of Its Own/ Connie Francis(1960)
♭Breaking Up Is Hard To Do / Neil Sedaka(1962)









Peak 1962/08/25 ♪
Song The Loco-Motion/ Little Eva
Writter Gerry Goffin, Carole King
Action 8(1962/08/04)、4、2、1、2、3、4(1962/09/15)
Weeks 16(No.86; 1962/06/30 - No.43; 1962/10/13)
Hot100 No.7 1962

Taken from THE LOCO-MOTION



 ジェリー・ゴフィンとキャロル・キングのコンビが放つ名曲中の名曲。初ヒットはリトル・エヴァ(ベビーシッターからナンバーワン歌手に、という、当時としてはアメリカン・ドリームとして話題になっていたそうです)。のちに、なんとグランド・ファンクがカバーし、これもナンバーワンに。誰が歌ってもヒットしてしまうポップスの王様のような曲といえるでしょう。名曲だけに、多くのカバーが存在します。

Neil Sedaka.comNeil Sedaka(Billboard chart history)

★ジェリー・ゴフィン & キャロル・キング・ナンバーワン・リスト(1960-1962)
♭Will You Love Me Tomorrow / The Shirelles(1960)
♭Take Good Care Of My Baby / Bobby Vee(1961)
♭The Loco-Motion / Little Eva (1962)









Peak 1962/09/01 - 09/08 ♪♪
Song Sheila / Tommy Roe
Writter Tommy Roe
Action 5(1962/08/25)、1、1、2、3、5(1962/09/29)
Weeks 14(No.73; 1962/07/28 - No.59; 1962/10/27)
Hot100 No.22 1962

Taken from SHEILA



 邦題「可愛いシェイラ」は、1960年にレコーディングされた楽曲の、自身のリ・レコーディングによって生まれ変わった1曲。

Tommy Roe.comTommy Roe(Billboard chart history)








Peak 1962/09/15 - 10/13 ♪♪♪♪
Song Sherry / The Four Seasons
Writter Bob Gaudio
Action 1(1962/09/15)、1、1、1、1、2、5(1962/10/27)
Weeks 14(No.65; 1962/08/25 - No.47; 1962/11/24)
Hot100 No.55 1962

Taken from SHERRY & 11 OTHERS



  圏外からのナンバーワンです。それだけキャッチーなメロディでありヴォーカルです。









Peak 1962/10/20 - 10/27 ♪♪
Song Monster Mash/ Bobby "Boris" Pickett & The Crypt-Kickers
Writter Bobby Pickett, Leonard L. Capizzi
Action 4(1962/09/29)、3、3、1、1、4、8(1962/11/10)
10(1973/08/11
Weeks
40 (No.72; 1962/09/08 - No.59; 1962/12/08)
  (No.92; 1970/08/25 - No.91; 1970/09/12)
  (No.94; 1973/05/05 - No.31; 1973/09/15)
  (No.37; 2021/11/13)
  (No.47; 2022/11/12)
  (No.38; 2023/11/11)
Hot100 ランクインせず

Taken from Album THE ORIGINAL MONSTER MASH


Bobby Boris Pickett & The Crypt-Kickers(Billboard Database)

 ちょうどハロウィンにヒットしたポップスで、フランケンシュタインとかドラキュラとか狼男が登場します。プロデューサー、ゲイリー・パクストンにとって2曲目のナンバーワンです。
 1970、1973、2021〜2023とリヴァイヴァルを続けのハロウィンの定番ソングに定着したような雰囲気。特に1973年はオリジナル・ヒットのシーズンよりも長くHot100にランクインし、最高位は10位(1973/08/11)となり、ハロウィンより夏のホラーに乗っかたか?(笑 )









Peak 1962/11/03 - 11/10 ♪♪
Song He's a Rebel / The Crystals
Writter Gene Pitney
Action 4(1962/10/20)、2、1、1、3、8、9(1962/12/01)
Weeks 18(No.98; 1962/09/08 - No.52; 1963/01/05)
Hot100 ランクインせず

Taken from HE'S A REBEL



 プロデューサーは、「あの」フィル・スペクター。そしてソングライターとしてのジーン・ピットニーは自身も2位に付けるヒットを放ち、見事1、2位を独占アーティストになりました。









Peak 1962/11/17 - 12/15 ♪♪♪♪
Song Big Girls Don't Cry / The Four Seasons
Writter Bob Crewe, Bob Gaudio
Action 6(1962/11/03)、2、1、1、1、1、1、5、5、5(1963/01/05)
Weeks 16(No.66; 1962/10/20 - No.43; 1963/02/02)
Hot100 ランクインせず

Taken from SHERRY & 11 OTHERS



 邦題「恋はヤセ我慢」5週間もトップの座にいながら1962年にも1963年の年間チャートにもランキングされませんでした。しかし、キャッチーなポップスであるこの曲は、一度メロディを聴いてしまったら、なかなか耳から離れないのではないでしょうか?


★ザ・フォー・シーズンズ(1962)
♪Sherry(1962)
♪Big Girls Don't Cry(1962)








Peak 1962/12/22 - 1963/01/05♪♪♪
Song Telstar / The Tornados
Writter Joe Meek
Action 7(1962/12/08)、5、1、1、1、2、2、8(1963/01/26)
Weeks 16(No.89; 1962/11/03 - No.49; 1963/02/16)
Hot100 ランクインせず


Taken from Album
THE ORIGINAL TELSTAR - THE SOUNDS OF THE TORNADOES



 NASAが打ち上げた通信衛星を題材に、オルガンやクラビオンという楽器をうまく取り入れスペースサウンドを作り上げ、見事大ヒット。






 ビルボードでナンバーワンソングになったかならなかったかは、「金メダルと銀メダル」の違いほどの差があるようです。たかがチャート上の話ですが、聴き手も「1位」と「2位」を意識させられてしまいます(私か? メディアに踊らされてるなぁ)。 

さて、コチラ(1962)ページでは全米ナンバーワンになれなかった曲を紹介します。



1962年度第5回グラミー主要四部門受賞アーティストおよび作品
♪Record Of The Year ; I Left My Heart In San Francisco/Tony Bennett
♪Album Of The Year ; The First Family/Vaughn Meader
♪Song Of The Year ; What Kind Of Fool Am I/Anthony Newley & Leslie Bricusse
♪Best New Artist ; Robert Goulet


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