1955/07/09-08/27
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Rock Around the Clock / Bill Haley & His Comets

 ビルボードが、あるいはロックン・ロールががこの曲から始まった訳ではありませんが、歴史あるチャートのどこから始めるか迷うところ。しかしこの曲のイントロはどんな名曲よりも勝るターニングポイントのイントロと言えるのではないでしょうか?8週間1位。
 この曲は『暴力教室(BLACKBOARD JUNGLE)』の主題曲で、当時の大人たちの反感を買って大ヒットしました。また映画『アメリカン・グラフティ』でしょう。映画では全編に渡って50〜60年代ポップスがジュークボックスのように次から次へと流れてきますが、この“Rock Around the Clock”は、やはり映画のオープニングで使われています。ポップスファンなら必見の青春映画〜


1955/09/03-10/01、10/15
The Yellow Rose of Texas / Mitch Miller

 映画『拳銃稼業(THE RETURN OF JACK SLADE)』に使われ、邦題“テキサスの黄色いバラ”として知られるミッチ・ミラー最大のヒット曲です。この曲のオリジナルは南北戦争時代のアメリカ民謡なので、ミッチ・ミラー楽団による演奏で有名になったというところでしょうか。6週1位。6週目にして次のFour Acesに1位の座を譲りましたが、翌週再び返り咲きましたが、映画ヒットとの絡みではないでしょうか。

 この曲とは直接関係ありませんが、ミッチ・ミラーといえば、やはり映画音楽で『戦場に架ける橋』で流れた“クワイ河のマーチ”別名“ポギー大佐”の演奏の方が知名度はあるかもしれません。誰が作詞したんだか、日本全国の子供たちが一度は唄ったであろう「サル!ゴリラ・チンパンジー!」のオリジナルです。 他にも大脱走、ナバロンの要塞、黄色いリボンなどの音楽を担当しました。今でこそ、こうした曲がチャートに入ってくること自体稀なのに、この頃は、本当に古き良き時代が流れていました。


1955/10/08、22
Love Is a Many-Splendored Thing / Four Aces

 黒人四人組による甘い旋律とコーラス。邦題は“恋は素晴らしきもの”としていますが、映画ファンなら一度は聞いたことのあるメランコリーな旋律。映画『慕情(LOVE IS A MANY-SPLENDORED THING)』のヒットと共に多くの人達の心を引きつけた名作。スタンダードな悲恋物語にこのメロディ。まさに名作中の名作といえるでしょう。ミッチ・ミラーと隔週でトップの座を譲り合ってのヒットでした。


1955/10/29-11/19
Autumn Leave / Roger Williams

 この曲もスタンダード中のスタンダード。オリジナルは1945年のシャンソン。映画『枯葉〜夜の門(LES PORTES DE LA NUIT)』の中でイヴ・モンタンが歌った曲。アメリカでの最初のヒットは、このロジャー・ウィリアムスのピアノ演奏によるレコードです。まるで枯葉がヒラヒラと舞い落ちる様をピアノで表現しているかのようなアルペジオの連続。「こんな曲までもが1位になったのか!」というのが正直な気持ち。

 私の決定打は『ドリフの大爆笑』で高木ブーが一人で演じた“枯葉”ヴァージョンで、ブーがロングコートを着て電話ボックスに入り、「かぁ〜(れはぁよぉ〜)」と歌おうとした次の瞬間、電話ボックスの中に枯葉が流れ込んできて、歌えなくなってしまったというコント(一発芸?)。YouTubeで見られるかも。


1955/11/26-1956/01/07
Sixteen Tons / Tennessee Ernie




1956〜
1956/01/14-02/11
Memories Are Made of This / Dean Martin

 オリジナルヒットであるディーン・マーティンによるレコードはまだ耳にしたことはないのですが、この曲をジョニー・キャッシュがアメリカン・レコーディングスの中(UNCHAINED)で取り上げている方を愛聴していました。他で慣れ親しんだ曲が、こうしてビルボードで1位になっているのを知る瞬間というのは、実に嬉しいものです。


1956/02/18
Rock And Roll
Waltz / Kay Starr

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