Photo by Toshiharu Minagawa.


PIANO SAMPLER II / Windham Hill Artists
Produced by Dawn Atkinson.

01. Playground
02. Along the Salmon
03. As for Us
04. Sad Balconies of Heaven
05. Easy Access
06. Children's Song
07. Deep Water Gospel
08. Don't Stop Now
09. For the Asking
10. Through the Wind
11. Thousand Pieces of Gold
12. Fortune Smiles
13. My Mother's Voice
14. We Met Today

Windham Hill Records, 1994
01934-11149-2



01.Playground

02.Along the Salmon
Bob Leon

03. As for Us
Fernando Ortega

04. Sad Balconies of Heaven
Mark Darnell

05. Easy Access
Liz Story

06. Children's Song
Oystein Sevag

07. Deep Water Gospel
Allaudin Mathieu

08. Don't Stop Now
Philip Aaberg

09. For the Asking
John R. Burr

10. Through the Wind
Danny Wright

11. Thousand Pieces of Gold
Gary Remal Malkin

12. Fortune Smiles
Barbara Higbie

13. My Mother's Voice
Triona Ni Dhomhnaill

14. We Met Today
Jim Brickman



 1985年に味気の無いタイトルでリリースされたオムニバスの第2集に当たり、今作も前作同様、単に『PIANO SAMPLER II』(邦題は「ピアノコレクション2」)としてリリースされましたが、その内容は、やはり同様に当時のウィンダム・ヒルの旬を伝える内容になっています。このアルバムのためにレコーディングされた曲ばかりで編まれ、ファンにとっては手を出さざるを得ない(笑)内容でした。

 嬉しいのは、曲数がぐっと増え、顔見知りのアーティストや新人たちが、ほどよいバランスで収録されていたことでしょうか。普段は、表現としてピアノを弾くことは会っても、ピアノソロでのレコーディングの無いアーティストの演奏なども聴け、たんに寄せ集めたと言うだけのアルバムじゃない性格をもっていて、懐の深いレーベルの一端を覗かせてくれます。

 中には、このアルバムに提供した後、その名前を聞かなくなってしまったアーティストたちもいますが、一曲に込められたプレイヤーの演奏を楽しむことが出来るのが、何よりも嬉しく思います。アーティスト名に公式ページのリンクを貼ってあります。

 国内盤は日本市場向けに1stプレスからモノクロの風景写真がデザインされ、それに合わせて1985年の『ピアノ・コレクション』も変更されて再プレスされました。この頃は日本も体力があって、原盤が味気ないジャケット(タイトルからしてそうですが)には、日本人好みのジャケットに差し替えられるアルバムが結構ありました。

 私が、このアルバムの中で気に入っているのは、6曲目の“Children's Song”です。彼の作り出す音楽は、彼のマルチぶりも手伝って、多彩な音色が特徴ですが、ここではシンプルなピアノソロ、原石の輝きです。
 ほかにもそういった曲はたくさんあって、リスナー一人ひとりが自分のお気に入りの曲、アーティストのタッチをみつけて、ソロアルバムへと手を伸ばしてゆくという楽しみが控えています。ウィンダム・ヒルのサンプラーは、リスナーの食指が伸びる企画なのです。



このアルバムのレビューを書くにあたり、それぞれのピアニストたちのその後を追ってみました。 

Fernando Orteg
 2006年にTHE SHADOW OF YOUR WINGSというをリリースし、ウィンダム・ヒルのタートルアイランド・カルテットをフューチャーしています。印象としてはJim Brickmanのようにヴォーカルをフューチャー(ただし本人)した弾き語りです。

Danny Wright
 
2006年に【REAL ROMANCE】というをリリースしています。雰囲気リチャード・クレイダーマンぽいオーケストラとの共演作です。

Barbara Higbie
 昨年マルチタレント振りを発揮したライヴアルバムをリリースしていますが、2000年にリリースされたピアノソロアルバムがお勧めです【VARIATIONS ON A HAPPY ENDING】。

Triona Ni Dhomhnaill
 ナイトノイズの活動を終え、現在は妹や、故国のアーティストたちと音楽活動をしていますが、久しくアルバムを制作していません。

Liz Story
 【NIGHT SKY ESSAY】を制作していますが、ネット上からの配信のみで、CDフォーマットとしてリリースされていません。

Oystein Sevag
 2007年にピアノソロ【BASSED ON A TRUE STORY】をリリースしています。モンポウのような、マシューのような、即興的要素の強いアルバムです。マシューが好きなリスナーにはお勧め。

Jim Brickman
 このアルバムに収録されているアーティストの中でもっとも華やかに活動し、アルバムも毎年1枚のペースでリリースしています。 最近ではホリデーものを多数制作していますが、そのどれもがアンサンブルが主体で、完全なピアノソロというと、デビュー作の【NO WORDS】と、2008年にリリースされた『UNSPOKEN』の2枚です。



〜Discography〜
PIANO SAMPLER (1985)
GUITAR SAMPLER (1985)
PIANO SAMPLER II (1994)
SONGS WITHOUT WORDS (1997)
GUITAR SAMPLER II (2001)
SONGS WITHOUT WORDS II (2002)