Photo by Toshiharu Minagawa.


WH-1018
CLOCKWORK / Alex de Grassi
Produced by Alex de Grassi.
All Composed by Alex de Grassi.

01. Thirty-six
02. Two Color Dream
03. Clockwork

04. Opening
05. Bougainvillea
06.Elegy
07. Sorta Samba
08. Part Five

Windham Hill Records, 1981



01. Thirty-six
Alex de Grassi ; Guitar / Scott Cossu ; Piano / Michael Spiro ; Percussion

02. Two Color Dream
Alex de Grassi ; Guitar / Patrick O'hearn ; Fretless Bass / Chuck Greenberg ; Soprano Sax / Kurt Wortman ; Drums

03. Clockwork
Alex de Grassi ; Guitar/ Chuck Greenberg ; Lyricon / Patrick O'hearn ; Fretless Bass /Michael Spiro ; Percussion

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04. Opening
Alex de Grassi ; Guitar

05. Bougainvillea
Alex de Grassi ; Guitar

06.Elegy
Alex de Grassi ; Guitar

07. Sorta Samba
Alex de Grassi ; Guitar / Darol Anger ; Violin / Mike Marshall ; Mandlin / Rob Wasserman ; Bass

08. Part Five
Alex de Grassi ; Guitar / Chuck Greenberg ; Soprano Sax, Lyricon
Darol Anger ; Violin / Mike Marshall ; Mandlin / Rob Wasserman ; Bass

 このアルバムジャケットを見るたびに、ウィンダム・ヒルが日本で初めて紹介された時のチラシを思い出してしまいます(新星堂のシリウスコレクションの一枚)。当時は「風景が音楽になった。音楽が風景になった」といったコピーで、彼らのジャケットがほとんど風景写真だったのに対し、一部のアルバムだけが抽象的なアートで、どんな音楽が想像もつかず、なかなか手を出すことをしませんでした。
 そのジャケットはリズ・ストーリー、シャドウファクス、そしてこのアレックス・デ・グラッシのアルバムの3枚でした。それらのアルバムは、リズのピアノソロを除いていずれもアンサンブル系で、当時ギターだけ、ピアノだけ、というジャンルを渇望していた私はアレックスのアルバムであってもなかなか手にすることはありませんでした。

 時は流れ、テレビ朝日で放送した「ウィンダム・ヒル・コンサート・イン・白樺湖」。このコンサートに参加していたアレックスはリリコンのチャック・グリーンバーグとこのアルバムからアルバムタイトル曲“Clockwork”を披露してくれたのです。白樺湖というロケーションも良かったので、初めて聴くリリコンという音色とギターのハーモニーがテレビ画面からも心地よく流れてきました。このアルバムのA面(私はアナログしか持っていないので)最後に収められています。

 それまでのアレックスのアルバムは2枚ともギターソロのアルバムでしたが、3枚目になってアンサンブルへのアプローチを計りました。ウィリアム・アッカーマンよりも一足早い試みですが、ウィルよりもアンサンブルにいたってはパーカッシブな傾向にあります。
 このアルバムは三部構成になっていて、A面(前半)にスコット・コッス(ピアノ)、シャドウファックスのチャック・グリーンバーグ。B面に入るとギター・ソロが小休止的な潤いを与え、後半ではダロール・アンガー(ヴァイオリン)とマイク・マーシャル(マンドリン)のコンビが参加して、クロスオーバー的な展開でたたみかけてきます。

 このアルバムにゲスト参加しているプレイヤーたちは、この時点でウィンダム・ヒルからデビューしているのはスコット・コッスだけで、オープニングではスコットのソロ・アルバム『WIND DANCE』を彷彿とさせるリズミカルなナンバーで始まります。スコットの参加は、彼のアルバムにアレックスがゲストとして名を連ねているから、そのお返しなのでしょう。また、ヴァイオリンのダロール・アンガーとマンドリンのマイク・マーシャルはもしかするとデビュー前に挨拶代わりとして参加させたのかもしれません。そんなことを考えながら各曲でプレイしているアーティストの名前を見ていると、のちのウィンダム・ヒルで人気を博すことになるミュージシャンが揃っていて、今考えるとまことに豪華なアルバムでした。

 オーディオファイルからの視点では、このアナログ盤のカッティングがMobile Fidelity Sound Labsでプレスされていることが嬉しいです。CDでのリリースもMFSLだったらなお良かったのにと思いますが、この時点でウィンダム・ヒルのサウンドがオーディオファイルの世界でも高く評価されていたことの表れだったのでしょう。CDよりもアナログ盤の方が音の厚みがあって、スピーカーから流れてくる音は、まるで演奏者が目の前にいるかのように生々しく室内に充満します。ぜひ、アナログを聴く機会があれば耳を傾けて体で感じてみてください。

〜Discography〜
Windham Hill;
WH-1004 TURNIG : TURNING BACK(1978)
WH-1009 SLOW CIRCLE(1979)
WH-1018; CLOCKWORK(1981)
WH-1030; SOUTHERN EXPOSURE(1984)
WH-1100; DEEP AT NIGHT(1991)
A WINDHAM HILL RETROSPECTIVE(1992)
THE WORLD'S GETTING LOUD(1993)
PURE(2006)

Other Label;
ALTIPLANO(RCA/Novus 3016-I-N)(1987)
BEYOUND THE NIGHT SKY : LULLABIES FOR GUITAR(EarthBeat! 72537) (1996)
THE WATER GARDEN(Tropo Records TRD1001)(1998)
ALEX DE GRASSI'S INTERPRETATION OF JAMES TAYLOR(1999)
BOLIVIAN BLUE BAR(Narada)(1999)
TATAMONK(Tropo Records )(2000)
SHORTWAVE POSTCARD(Auditorium)(2001)
NOW AND THEN : FOLK SONGS FOR THE 21TH CENTURY(33rd Street)(2003)
DEMANIA(Tropo Records)(2006)