ウィンダム・ヒルの掲示板
ROATATION OF EARTH / Damon Buxton -2010-

Produced by Damon Buxton.
Engineer, Mixing: Corin Nelsen.
Recorded at The Yellow House, Seattle Washington.

2010 AMADEO MUSIC

Damon Buxton

 



 アコースティックギターって、いいなぁ。つくづくそう思う音色。このサウンドが届けられたのは、日本ではちょうど三寒四温の頃。そしてDamonの楽曲からも、その既設の時々に紡ぎ出される音色をしているから、先の言葉が思わず出てしまったわけです。

 アルバムタイトルが『ROATATION OF EARTH』 地球の移り変わり、といった意味でしょう。当然、四季折々の表情から人々の暮らし、時代に到るまでの意味も含まれていると思います。曲目を見れば、私の好きなギリシア神話をテーマにした曲が演奏されていた、ふっと思い出したような一枚の写真が浮かんでくるような子供の頃の思い出など。様々な移り変わりを考えさせられます。「Three Muses」なんて、素朴ながらも、心の琴線に触れてくるメロディが、まさに女神からの贈り物でしょうか。「The Labor Of Kings」はイギリスの古い民謡と言っても良いのでしょうか?私はヴォーン・ウィリアムスの幻想曲によって初めてそのメロディに触れてから、かけがえのない一曲となっている大好きな曲です。うーん、Damonも好きなんだなぁ。嬉しいなぁ、共通のものがあって。



01. Cadence
02. Roatation Of Earth

03. Childhood
04. The First Day
05. Three Muses
06. Cupid's Bow
07. Laurel Highland Bride
08. Mika'ele Moon
09. Alora
10. Cradle & Carousel
11. Roatation Of Earth (Reprise)
12. The Labor Of Kings
13. With Eyes Closed (for Ash)
14. Laid To Rest

Damon Buxton ; Guitar

 



 メーリングリストで、このアルバムタイトルは2009年の春ぐらいから告知されていたから、冬ぐらいにはリリースされるかなぁ、と心待ちにしていた一枚。今回もDamon本人から購入しました。とても気が利くので、そんな人柄がにじんでくる作風に、ますます私は惹かれています。

 今回のアルバムにはアッカーマンが直接関わってはいませんが、彼の右腕であるCorin Nelsenがサポートしています。そしてスタジオも当初はImaginary Road Studioと教えてもらっていましたが、The Yellow Houseに移っていたようです。基本的なサウンドも、コンセプトも変わっていないので、作風的には前作『FORGIVING DREAMS』の続編という感じ。変わらぬサウンド、そして優しさが今回も海の向こうから届きました。

Special thanks Damon Baxton





Photo by Toshiharu Minagawa.