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ラジオを聞いているときに入るノイズや、遠くで雷がゴロゴロやりだすと、ぼくは決まって外の様子をうかがってしまう。何も雷が怖いというのではなく、その後に訪れる星空のことを思うからだ。雨上がりの星空ほど、ここ四街道ではキレイに見える日はないだろうと思うぐらい大気が汚れているからなのである。それからもう一つ、なんとしても雷の写真を撮りたいと思っているからに他ならない。
ふだんからカメラを持ち歩いていれば、この自然現象を写真にとらえるチャンスなどいくらでもあるのだけれど、実際はカメラ小僧ほどの執念もないから、なかなかチャンスに恵まれない。 |
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昔は雷が怖くて仕方がなく、夏の夜中にピカピカ、ゴロゴロ始まろうものなら隣の部屋で寝ている両親の布団の中に潜り込むか、潜り込めないときは、せめて手を握らせてもらうかしてその場をしのいでいた。今では度胸もつき、「めったに落ちることはない」などと高をくくっているので、「何とか写真に撮りたい」なんてことを言ってのけている。
それでも子どもの頃の体験というのは今も心の奥深いところに宿っているからか、どうも家の中で見る雷というのはどうも落ち着かない。特に窓が一瞬青く光り、外の様子など見える光景が、何となくオカルト映画の中で見たような気がするので、それだけはどうも苦手だ。まだ外にいて、あちこちドカンドカン稲妻が走る光景を見ている方が安心できる。
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