茨城県の八郷(やさと)というところに、西光院というお寺がある。別名が“関東の清水寺”といわれるだけあって、峰寺山の崖にへばりつくように造られた懸崖造りは、まさに京都の清水寺を思わせる。そして、本堂の大きさに匹敵する巨岩にへばりつく姿(人間の創造力のたくましさ)には、あっけにとられてしまう。
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ぼくは何も信心深くてここに足を運ぶのではなく、そこから眺める関東平野や霞ヶ浦、そして遠く鹿島灘に及ぶ遠望に惹かれて、ウチから3時間近くかかる車での長旅にも関わらず、何となくボーッとしたいときに行くところだ。 |
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まぁ、疲れていることも少しは関係があるんだろうけど、本堂の柱に寄り掛かって遠くを眺めているだけで気持ちがやすらぐから、いつまでも飽きることはない。はじめて行ったときなんか、おしりが痛くなるほど長居をしたもんだから「ちょっと横になっていこうかな」なんて思い、ゴロンと横になったとたんスズメバチがブ〜ンと現れて追い立てられてしまった。 |
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ここからさほど遠くない北浦に、毎年白鳥が越冬しにやってくる。今年は冬が早く訪れるのか、すでに8羽のコハクチョウが羽を休めていた。
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