夏は四季を通じて最も日没が遅いのと、梅雨のシーズンも手伝って、しばらく星空を見ないでいると、天の川や夏の星座はすっかり西に傾いていることがある。そして、夏祭りに浮かれた帰り道で、フト仰ぎ見る星空に秋の星座を見つけてビックリしてしまう。でもぼくは、二十四節気で季節の移り変わりを感じるようにしているから、立秋の頃からうすうす秋の気配は感じていた。それでもこの季節は夕立とかで曇天になることが結構多いから、晴れ上がった頃には夏の星座たちは足早に西の空だ。
しかし、今年は猛暑による晴天続きで、喜んでいいのか悲しむべきなのか、困った夏になってしまった。せめて夏の宵ぐらいは涼みたいと思うのは誰しも同じで、夜中になっても気温が下がらないのは、いくら星好きでもたまったもんではない。満月前後の夜空は、星もあまり見えないから「そこら辺で雨が降らないかなぁ」などと勝手なことを考えている。
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