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星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)
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『台風11号の猛威が、ここ関東地方を襲い、今は台風一過の青空がどこまでも続いています。中棚温泉を訪れたのも、まさにこんな天気のときでした。幸い、あの時は、あそこら一帯だけがあまり被害を受けなかったようで、翌日は今日のような青空と夏日を楽しませてもらいました。
日頃から山を登り、野原を歩き回っては四季折々の草花や、そのときどきに訪れる野鳥たちを追いかけて楽しんでいる僕らでも、あの日の布引観音の往復は、厳しい太陽の暑さも手伝って、かなりしんどいものでした。
ただ、初めて見る草花(オニグルミの多いこと!!)や、初めて出会う野鳥たちが、僕らは異郷の地にいるんだということを、ひどく実感させてくれたので、それがお互いの意気となって、足が前へ前へと進むのです。
時々すれ違ったり、追い抜いていくジャージ姿の中学生たちは「25番のポイントが見つからない」だの「懐古園の階段を見てきたけど、あそこにはなかった」とか、「やっぱり見落としたんだよ」とグループで群がっては協力し会い、何やらオリエンテーリングをしています。僕にも経験がありますが、学校の教室でみんなで寝泊まりをするので、日頃感じなかった信頼感や協力感が生まれたのを憶えています。
大久保橋の川原では、上半身裸の少年たちが、夏の日の光景を演出してくれているようで、思わず僕も太陽に手をかざして、雲ひとつない青空を仰ぎました。空に動くものは何もなく、時々なま暖かい風が山の緑をさやさやと揺すっていくだけです。
何もかもが島崎藤村の“千曲川のスケッチ”と重なり合うように思えるのは、列車の中でこの本を読んでいたからでしょうか。町中では感じなかった藤村の心に、中棚まで来てようやく感じることができたのは、飾り気のない風景や人々の生活、そして土地の空気に触れたからだと思います。特に泊めていただいた宿の外装から内装にいたるまで、想像していた以上に感性に訴えかける旅情があって、思わず涙がこみ上げてきてしまいました(本当です)。草笛も良かった。
来年の春には様変わりをするそうで残念な気もしますが、小諸や自然を愛する気持ちは、いつまでも変わることがないと思います。今度訪れるときは“中棚荘”になっていると思いますが、変わっているのは建物だけであって欲しいと思います。僕が再訪する土地は、開発という自然開発の波によって、愕然としてしまうほど変わってしまうところがあるからです。
のどかな川の流れ、山の緑、高い空、肌触りの良い風をいつまでも守って下さい。』
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『秋桜の花が涼風にゆられて、今、信州の夏もやっと静けさを取り戻しつつあります。お元気でいらっしゃいますか。この度は、とてもすばらしい写真と、心なごむ文面のお手紙を頂きまして、本当にありがとうございました。一同、仕事の手を休めてしばし、見入っておりました。さっそく館内に飾らせていただきました。又、お会いできますことを楽しみにしております。とてもステキなお手紙本当にありがとうございました。
─ 中棚温泉』
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