01. RISING SUN 朝の祈り |
喜多郎と言えばNHK特集でオン・エアされた【シルクロード】が代表作ですが、ここで紹介する【OASIS】は私が小学校のころ、友人の影響(彼は冨田勲派だった)で探し当てた、宇宙っぽい音を連想させる電子音楽のレコードでした。
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喜多郎によせて マインド・ミュージックは80年代に生命を与えた・・・南里元子 第一章 シルクロードは永遠に・・・ 第二章 マインド・ミュージックの原点 - 人々とのふれあいの中で - 第三章 多元宇宙の旅 - 思い出の地と出来事 - 第四章 喜多郎の軌跡(構成:浅見文夫) 荒野の声・・・ 長岡秀星 |
思えば小学生の頃、友人と星空を見上げるのにB.G.M.が欲しいと考えて、友人は「父の知り合いが録音してくれた」というその名もズバリ「宇宙幻想」という冨田勲のカセットを携えてきたのが、私のシンセサイザーとの出会いの始まりでした。 「音楽(レコード)と本が同じってどういうこと!? 読めば音楽が聞こえ、音楽を聴けばエッセイを読んだことになるのか?」 などと、わけのわからん(当時は本を読むのが嫌いだった)ことを考えたりしていました。民放ラジオだったから、ラジオで聞くことができたのはごく一部分だけになりましたが、ラジオで流れた「オアシス」を持って、エンドレスで(実際この曲には始まりも終わりも持たない不思議な構成の曲です)流していました。そうこうしているうちにフェードアウトした先が聞きたい、アルバムを全部聴きたいと思うようになったのは当然のことです。そして、いよいよホルストの「惑星」の次に自分のおこづかいで買ったレコードが「オアシス」になったわけです。喜多郎のエッセイは、親戚の家の近くの小さな書店で初めて手に取りましたが、パラパラとめくってみた限りでは、自分で勝手に想像して関連づけていた宇宙や星との関わりには一言もふれていなかったことが、その後、この本を手にすることをしなかったのです。 あれから30年以上立って、地元の図書館で見かけた本。手に触れてみると小学生の頃に感じたワクワク感が蘇り、図書館ということもあって早速借りて読みました。 |
それにしても、レコード・ジャケットの存在感と言ったら、音質で勝るはずのCDのサイズでは、到底叶いません。半透明の帯も、当時としては斬新だったかもしれません。のちのウィンダム・ヒルのデザインを彷彿とされるのではないでしょうか? CD化された音楽は、その音質を求めてしまう傾向がありま 2023年現在、最もマスターテープに近い音源は、本人もリマスターに関わったとされる2016年にUHQCD化されたCD(PCCR-50034)ではないでしょうか? 上の写真に写っているのは1998年に20bitデジタルリマスタリング盤。願わくば、2020年にタワレコとステレオサウンド社が共同企画したSACD化の続編を望みたいところです。 |