ブルースはお好き?
 私は好きです。厳密にいうとホワイトブルースから入りましたが、やはり洋楽を聴くリスナーの悲しい性(?)の辿るべき道として、そのルーツへの旅が、まもなく始まりました。

私の始まりは
ハードロック(モトリー・クルー、エアロスミス etc.)

ギターソロ

個性派のギタリストとの出会い(ジョニー・ウィンター、デュエイン・オールマン)

影響を受けたギタリスト(ジミー・ペイジ、エリック・クラプトン etc.)

1960年代のホワイトブルース(ジョン・メイオール、ピーター・グリーン etc.)

ルーツとしてのブルース(ロバート・ジョンソン、マディ・ウォーターズ etc.)

という図式でした。

 

A HARD ROAD / JOHN MAYALL AND THE BLUESBREAKERS -1967-

Produced by Mike Vernon

John Mayall: Vocals, Organ, Harmonica, Guitars
Peter Green: Vocal, Guitar
John McVie: Bass
Aynsley Dunbar: drums


 このアルバムを聴いたのは、ピーター・グリーンのフリートウッドマック・ブルー・ホライズン・セッション・ボックスの後です。2006年にボーナストラックが14曲(!)も加わり、リマスター処理が施され、リ・イシューされました。そのヴァージョンは2枚組でお値段も2枚分。買い渋っていると(ファンだろー!?)

  そして2008年にはDECCAロゴの紙ジャケとしてSM-CDでリリースされました。おおお、我慢した甲斐があった(高笑)

 

EDDIE BOYD & HIS BLUES BAND / EDDIE BOYD -1967-

Produced by Mike Vernon

Eddie Boyd: Vocals, Piano
Peter Green: Guitar
John Mayall: Harmonica
John McVie: Bass
Aynsley Dunbar: drums


 エディ・ボイドはピアノの弾き語りのシンガー。このアルバムではバックにジョン・メイオールの『A HARD ROAD』を作り上げた面々が参加した夢のようなメンツによるアルバム。ピーターの名前を見つけたときは、というよりもジョンよりもピーターがフューチャーされていることに驚きました。さしずめジョンもブルースブレイカーズの一員という位置づけが許されるのなら、先に紹介しているアルバムを作り上げた面々たちBluesbreaker featuring Eddie Boydが正しいのではないかなと思ったりします。

  まぁ、実際はそんなことはどうでも良く、ベテランの元に集まった英国の若手ミュージシャンたちが、一緒にコラボして作り上げた渋いアルバムといえます。ともかく、プロデューサーのマイク・ヴァーノンの音作りにムラがなく、シャッフルして聴いても何ら違和感なく同時セッションとして楽しめるので、まるで姉妹作のようです。

 

1936/ EDDIE BOYD -1968-

Produced by Mike Vernon

Eddie Boyd: Vocals, Piano
Peter Green: Guitar
John McVie: Bass
Mick Fleetwood: drums


  前作の『EDDIE BOYD & HIS BLUES BAND』の翌年にレコーディングされたアルバム。ここでは完全にフリートウッド・マックがバックを努めています。時期的には『PETER GREEN'S FLEETWOOD MAC』と姉妹に当たる感じです。ファンとしては、アルバムクレジットを眺める時、共通点を見つけるとゾクゾクしますね。

 

TRACKSIDE BLUES / THE BRUNNING SUFLOWER BAND -1967-

Bob Brunning: Vocals, Bass
Colin Jordan: Vocals, Guitar
Peter Green: Guitar
Bob Hall: Piano
Pete Banham: drums


  ホワイト・ブルースに偏りはじめていた頃、私にはエリック・クラプトンよりはピーター・グリーンの方が相性が良かったようです。だから、レコード屋なんかでも「Peter」という綴りを見つけると、片っ端から手にしては聴きあさっていました。このアルバムもそんなさなかに見つけた一枚。
  クレジットにプロデューサーの名前はありませんが、当時の音楽性を見事に伝えてくれる音作り。左チャンネルからはBob Hallのピアノ、呼応するかの用にPeter Greenのギターが朗々と歌っています。こういうのを隠れた名盤と言うのでしょうねぇ。しみじみ買っといて良かったと思います(笑)。
  今ではこんな古めかしい音の録り方をするプロデューサーもバンドもいないのかもしれませんが、音をある程度まであげて聴ける環境があるならば、こうしたアナログ録音は、少なくともCDでちゃんと聴きたいもんです。そして、このあとの、このバンドの音楽性を左右するかのように♪Sunflower Shuffleなんて身体がスウィングすること請け合い!

 

 

THE BLUES OF OTIS SPANN / OTIS SPANN -1964-
A1. Rock Me Mama
A2. I Came From Clarksdale
A3. Keep Your Hand Out Of My Pocket
A4. Spann's Boogie
A5. Sarah Street
A6. The Blues Don't Like Nobody
B1. Meet Me In The Bottom
B2. Lost Sheep In The Fold
B3. I Got A Feeling
B4. Jangleboogie
B5. T 99
B6. Natural Days
Produced by Mike Vernon

Otis Spann: Vocals, Piano
Muddy Waters: Guitar
Ransom Knowling: Bass
Little Willie Smith: drums



 プロデューサーのマイク・ヴァーノンの初期の作品。この次に紹介しているクワガタがジャケットのライナー・ノーツで触れられている作品。2017年現在になってもCD化されていないアルバム。ここではブラザーという変名を使ってマディ・ウォーターズがギターで参加しています。そのうち数曲でマディがヴォーカルを披露しています。

  上記のクレジットでは12曲(アナログ)ですが、私が所有しているアルバム(ダウンロードした)には16曲クレジットされています(A.5の後→Country Boy/Pretty Girls Everywhere、B6 の後→You Re Gonna Need My Help/Stirs Me Up)。

 

THE BIGGEST THING SINCE COLOSSES... / OTIS SPANN -1969-

Produced by Mike Vernon

Otis Spann: Vocals, Piano
Peter Green & Danny Kirwan: Guitar
John McVie: Bass
S.P.Leary: drums



 1曲目から、ピーターのソロが炸裂。そのスタイルから察するところ、右スピーカーはピーター、左スピーカーはダニー・カーワンでしょう。

  プロデューサーは、当時のブリティッシュ・ブルースを数多く手がけるマイク・ヴァーノン。この人選だけ見ても外れるはずはないと思います。大げさな音作りをするでもなく(あの暗闇エコー←勝手に呼んでいる)、あくまでも耳に聞こえることだけを忠実に録ってくれています。

  主役はオーティスのヴォーカルとピアノであるはずなのに、マイクもそのあたりは意識してか、ピーターのギターの音量をちょっと上げてくれ、まるでマックのアルバムにオーティスがゲスト参加でもしているかのような錯覚さえ起こします。4曲目のピアノとギターの絡みは、ブルース好きにはたまらない演奏です(この曲に限らず)。

 

 ピーター・グリーン(フリートウッド・マック)との出会いは、デレク・アンド・ザ・ドミノスに始まりました。デュエイン・オールマンとエリック・クラプトンのギターバトルに惚れ込み、乾いたアメリカのブルースとは対照的な英国のホワイトブルースに目を向けると、当然きっかけはクラプトンのむせび泣くギターであり、ビートルズの“While my guitar gently weeps”でのギタリストだったことを知り、いったん米国のブルースを離れ英国に渡ることになります(実際に行ったわけじゃないよん)。
 
そこにはギター・ヒーローたちがたくさんいました。

そして、最初の男がピーターだったわけ。理由は簡単。ジョン・メイオール&ブルースブレイカーズのクラプトンの後任という立場にいた、という宣伝の力が大きかったわけです。彼はミュージシャンズ・ミュージシャンだったので(プロデューサーのマイク・ヴァーノンの考えだったらしいが)、多くの伝説的ブルースメンと共演させ、そのほとんどが傑作となっています。後にピーターはフリートウッド・マックを脱退し、このバンドは大衆ウケするポップ・バンドへと豹変してしまったことは驚きに値します。

 特にピーター・グリーンから受けた影響はどのギタリストよりも大きく、1960年代の音源はすべて聴いてやろう」という意気込みで、一時期、ブルース専門店や中古屋をハシゴしていました。その時に見つけたアルバムです。どうぞ、よろしく。

  私の音楽志向はもっぱら洋楽にのみに向けられていますが、時にビルボードなどのヒットチャート(ここに目が向いているときはジャンルは様々、普段聴かないようなHip/Hopにまで及ぶ)だったり、単に好きなアーティストに入れ込んだり。最近ではリック・ルービンというプロデューサーの手がける音楽だけ、という偏った聴き方をすることもあります。それも季節性だったり、きまぐれなのですが、ブルースも同様で、しばらく離れていると禁断症状がでると手がつけられなくなったりします(笑)

それほどにブルースは私にとって魅力のあるジャンルというわけです。

 ピーターはといえば、1995年に出版された『MOJO』の中の特集記事で彼がまだ存命であることを知りました。そこに掲載されていた衝撃的な写真(浮浪者のような姿!)には正直目を疑いたくなりました(上の写真)。 現在はソロとして復帰を果たしているのですが、往年のパワーが感じられずちょっとさみしく思います。
 

 

 上の写真にも写っていますが、2017年3月に『アナログ・レコードで聴くブルース名盤50選』という本が出版されました。久しぶりにと、購入し、遅まきながらライトニン・ホプキンスのアルバムを購入しました。そして、オーティス・スパンが。
 

 

 ジョン・リー・フッカーとはB.B.キングの『ブルース・サミット』の中の♪Shock Meでした。一発でしびれたのは言うまでもなく、その後に手にしたのが『Mr.Lucky』そして下の写真にある2枚のアルバムです。そしてアントン・コービンの写真集にはリーの手とポートレイトの二枚が収められていて、彼の偉大さを改めて知ることになったのです。
 フッカーのあまりにも大きなストンピングには度肝を抜かれました。
 

 

  そしてクラプトンらが多大な影響を受けたアルバート・キング。これ以上ないアルバムタイトルや、ジャケットからブルースの奥深さ、また、一口にブルースといっても様々な形態があることを学びました。特に私は泥臭いデルタ・ブルースが、好きですね。
 スタイルで驚かされたのが三大キングの一人、アルバート・キングのギターでした。まるでヘビメタ! ギターの形(フライング・V)はもちろんのこと、チョーキング!
  最初はヴォーカルに「難ありだなー」などと思っていましたが、それもだんだん慣れてくると、それがかえって良くなってくる(個性というヤツだな)から不思議です。ちょっとチープな音が時代を感じさせます。これに影響を受けて、クラプトンら白人たちがホワイト・ブルースへと発展させて行ったことを思えば、絶対に外せない一枚ですね。

 

  そして、ジミ・ヘンドリックス
 ジミヘンがブルースよりの曲ばかりを集めたコンピが私の初体験。バディ・ガイを知ったのもこのアルバムのお陰。

このページは元
http://tupichan.net/JukeBox/PeterGreen.html
です。

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