最近、フォーマットの中で注目しているSACD、DVD-Audio、そしてBlueray-Audio... 人類は何処まで行くのだろう(笑)。ここでは最近ソフトも増えて来たBlueray-Audioのレビューです。

  あまり所有していないので、まだまだですが、まだこのフォーマットの良さがわかっていないのが枚数に現れているのかもしれません。

 そもそものきっかけは、iPodの音源をオーディオから気軽に流そうと考えたところから。「せっかくだから」という欲がつのったのと、マランツがUSB端子つきのSACDプレイヤーを販売した時期が重なり、あちこちでレビューが氾濫したことがきっかけでした(笑)。

 このページはユニバーサルプレイヤーで聞くことができるということで手を出してしまった(笑)Blueray-Audioのレビューです。

 


 マルチ・チャンネルでの収録とのことで興味を持った一枚。

 上のエルトンに続き、マルチ・チャンネル(しかも監修したのがピートだ!)での収録とのことで興味を持った一枚。


 DVD-Audioも存在していた「オペラ座の夜」。様々なフォーマットでリリースサレタ名盤。最初はMFSLの24K盤に手にして「おおっ、音が深い!」などと通常のアナログに近い音質に喜んでいましたが、そのうちSACDという、もっと太い音を体験し「すげぇや!」と思ったのも束の間。BD盤は、そのDVD-Audioからの移行(?)版。

  やっぱり永遠の名曲「ボヘミアン・ラプソディー」がお目当てになってしまいますが、このアルバムは、というよりもクイーンのアルバムは総じてマルチ・チャンネルで聴きたいですねぇ。どの曲にも言えることなのですが、まるでイエスやピンク・フロイドなどと同じようなプログレ的な要素がふんだんに盛り込まれた楽曲だけに、ブライアンのギターひとつとっても、このフレーズはリア、次のフレーズはフロント右!といった変幻自在のギターがあちこちに飛び移る。それはギターに限らずヴォーカルもコーラスも。まぁ、オペラは舞台芸術の最高峰と言われるだけあって、それを意識してこれだけなのかもしれませんが、冨田勲が施したように、メンバーが関わってマルチ化を進めてくれたらなあ。

 ブルーレイってこんなにも収録時間が長いのか、と改めて実感しました。音質にこだわる人もいますが、私にはそれほど重要な要素ではないので、たとえば長時間収録とか(ゲオルグ・ショルティの「ニーベルングの指環」など、14時間近いオペラも1枚に収録されてしまう!)の方に価値を見出してしまいます。
 残念なことに、私のこのストーンズのディスクは円盤の歪みなのか?読み込みが始まった途端、ブーンというけたたましい音がプレイヤーから排出されて、音楽を、それこそ音質がどうのこうのは論外のディスクになっています。なので、ほとんど聴いていない!

 11枚組のCDを持ってはいたのですが、いまやブルーレイ・オーディオの再生環境が整ってしまったので、ハイドン・ファンとしてはこのディスクは聞かなければなりませんでした(笑)。DVDボックスのビデオは約1時間44分、ブルーレイ版は3時間という長尺版。これだけでも手を出したくなるのは当然か?(商売がうまいなぁ)中には音楽に集中したいと思っていても、音響に心を向けてみると、裏話の映像がチラチラと見えて来て、ちょっと邪魔になったりして。でもそれがこのディスクの最大の魅力ですから。

 肝心の音楽ですが、私のしょぼいリスニングルームもマルチ・チャンネルの恩恵を存分に味わうことができて、大満足! 

 ショルティのレコーディングの中で燦然と輝いているのは、ジョン・カルショウと組んだ「ニーベルングの指環」という意見が圧倒的でしょう。私も異論はありません。しかし、それだけではない!と、声を大にして言いたいのが、このマーラーの交響曲第8番。これをぜひSACDで!と思っていたのですが、リリースされたのはブルーレイ・オーディオでした(まぁ、いいんですけど…)。次々とフォーマットが新しくなって、聴く方も混乱してしまいます。どこかで統一してほしい… と思いつつも、時流の波に乗ってしまう… そうでもしないと自分の好きだった音楽がなくなってしまう… といった強迫観念にも似た思いがあって、とうとう購入してしまった、という初のディスクだったわけです。
 いよいよというか… レコード芸術の金字塔とも言うべき「指環」がたった一枚のディスクに収まる時が来てしまいました.このフォーマットへの初登場は、2012年にCD14枚組のボックスセットのオマケとしてリリースされましたが、単体としては初登場ということになります。カルショウの手掛けたレコードは、すべてマルチチャンネルにした方が良いと思うのですが、いかがでしょうか?

 手軽なディスクになったのは良いのですが、暮れとか正月とかじゃないと聴いている時間がない! (バイロイトに行っているつもりで一気に聴きたいし!)

 そういえばレコードのボックス(そのCD化のボックスにも)にはライトモティーフ集として付録のレコードがついてきました。音楽とナレーション(篠田英之介)のレベルの差がありすぎて、ちょっと聞き取りが困難でしたが、あのお陰で巨大な楽劇を、ちょっとは楽しめたかな?(笑)と思います。

 邦題「対」がリリース20周年ということで企画リリースされることになったボックスセット。いまどきアナログもついてます(笑)。なんでも当時はカットせざるを得なかったというオリジナルで収録されているとのこと。しかもマルチチャンネルというから、ファンとしては手元に置いておきたいところですね。自分にとって、フロイドのリアル体験は、まさにこのアルバムからだったのですが、それが今のところラストアルバムというのだから、ファンとしては複雑な気持ち…

 さて、5.1 DTS-HD MASTERの体験では、2chステレオだとただのダブルトラックが前の後ろに分けられたり、埋もれていたギターの音がクリアに聞えたり。やはりマルチで聴くと、ただの音楽鑑賞以上に楽しむことができます。大枚はたいた甲斐はあったと思います(まぁ、フロイド自身が手を抜くことは考えにくいから、そんな心配は無用だったろうと思追いますが)。とにかくライヴの体験ができない状態なので、それを思えば買って損はありませんでした。
「対」のマテリアルを使って20年ぶりに新作がアナウンスされたのは、その「対」のリリース20周年という企画がリリースされたあとでした。さすがピンクフロイドなのか、いきなりブルーレイでのリリースもありと、期待は高まる一方でした。
 音楽的には、「あまった材料で」製作されただけあって、これまでのフロイドとは路線の異なる(とはいえ、随所にギルモア節が聞けるのですが)音楽で、マルチ・チャンネルじゃなければ、ここまで取り上げて聞くことはなかっただろうなぁと思えます。
先のフロイドのラストアルバムと、このギルモアのアルバムを併せてフロイド名義でリリースしても良かったんじゃないかなぁと思いますが、沈黙の長かった彼等の音源がラッシュとなって、ファンとしては嬉しい限りです。個人的にはブルーレイではなく、SACDマルチで出して欲しかったなぁというのが本音。

 私の「フィルモア」体験はMobile Fidilityに始まりましたが、ここに来て究極のフォーマットによる全貌がさらけ出されることになりました。デュアンのスカイドッグが部屋の中を駆け巡ると思うと、いてもたってもいられませんね!しかも、今までリリースされてたのが、何度も「完全版」とか「全貌」などというふれこみだったのが、これがリリースされたことで「全然完全版じゃないじゃん!」というオチが(笑)。まあいいんですけどね、このアルバム好きだし。

気軽に聴けるCDも魅力的ですが、ここはBDに軍配!




 井阪氏のカメラータ・トウキョウは、個人的にもっとも注目しているレーベルです。それは本人の書いたプロデューサーとしての数冊で、さらに興味を持ったわけですが、このレーベルの良いところは、メジャーレーベルにない、いわゆる隙間(ニッチ)的な作曲家にスポットを当てた作品集を数多く手がけているところにあります。そして、ごくたまーに、こうしたメジャー級の作曲家を取り上げることも。

  今回の注目は1980年代に全集を完成させた高橋アキが、二度目の全集録りを始めたことにあります。しかも使用楽器がファツィオーリ!私はこのピアノをチッコリーニ(彼もカメラータからこのピアノでドビュッシーを録音している)の演奏で知りました。星のソムリエ的な表現が許されるなら「スタインウェイがヴェガの純白な響きなら、ファツィオーリーはアルクトゥルスの琥珀の響き…」(石田五郎「星の歳時記風」) と思いたくなってしまうほどの音色に魅了されます。しかもブルーレイ・ディスクによるリリース!

  そのチッコリーニは、個人的な感情から「もう
ファツィオーリは弾かない」という、残念なコメントを残しています。音は、ファツィオーリのふくよかな、ちょっと今までのアキさんのサティとは印象の異なる潤いを感じます。

 しかし、困ったことが!このディスク、曲の出だしがすべてフェードイン気味に始まるのです!うちのプレイヤーとの相性か? なのであまり聴くことのなりディスクになってしまいました(涙)

ベートーヴェン交響曲全集(ケーゲル盤/ライスキ盤)

 写真の左に移っているのはヘルベルト・ケーゲル指揮、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による、1982〜1983年に掛けてレコーディングされたアルバム。私の所有する名盤本などにはこれっぽっちも紹介されていなかったベートーヴェンです。なので私もまったく知らず、突如あらわれたこのBD盤のマルチ・チャンネルには驚かされました。その前にエソテリックからSACD盤でルドルフ・ケンペ盤を購入していたので、見送ろうかと尾も思いましたが、かたやケンペ盤はアナログだし、こちらはデジタルだしマルチだし… と食指が伸びてしまったわけです(笑)
  BDの特徴を生かして一枚に入れてしまえば良かったのに。と思っていたら、なんと5.1chの他にSACDに収録されている4.0chも収録していました。音にゆとりを持たせるための処置でしょうか?(ならいいか)

 もう一枚の方はTACETレーベルのサラウンド(右のジャケット、耳が独特のマーク)によるヴォイチェフ・ライスキ指揮ポーランド室内フィルハーモニー管弦楽団の演奏。こちらは曲によって楽器の配置を様々な方向から聞こえてくる仕掛けで話題のレーベル。さぞかし面白いことをしかけてくるかと思いきや(特に第九のソロたち)、意外や正攻法でフロントに4人立っているだけ。そんなサラウンドで遊び心満載のレーベルですが、演奏はいたってまじめだし。音も良いので、ケーゲル盤と比べると、いかにもデジタル時代のしゃきっとした演奏だなぁと思います。もうちょっと「演奏で」話題になってもいいのに、サラウンドがあだになってしまったか?
 


THE YES ALBUM/ Yes

 イエスの名盤と言えば、このサードアルバムの次から。大ブレイクする前夜の作品とはいえ、楽曲群は、ずっとステージで歌い続けられている名曲が多数含まれているだけあってか、こうして様々なフォーマットで登場し、ファンを泣かせます(笑)。写真に写っている右のMFSLは、このアルバム以降SACD化ラッシュとなり、もうちょっとで(更なる)高音質が期待できたのに… という狭間の作品。左の2枚は、ステーヴ・ウィルソンが進めているプログレのマルチ・チャンネル化でリリースされたDVD-Audio盤とBD盤。もともとはDVDで購入したつもりでいたのが、届いたのはBD。返品使用とも思いましたが、ボーナストラックが微妙に違ったので、なくなく踏みとどまりDVD盤も購入したと言うわけです。
 

ベートーヴェン交響曲全集/バーンスタイン

まさか70年代に録音していたレニーの全集が、5.1chで聞くことができるとは思っても見ませんでした。こうなってくると、同じレーベルにレコーディングを進めていたカラヤンの全集も同様のフォーマットで、という期待が膨らみますね(カラヤンは第九だけがSACD化されているのだし…)。さて、このディスクは、レコーディング順にならんでいるので、1曲目は第3番から始まります 

ニーベルングの指輪/ヘルベルト・フォン・カラヤン

デッカのウィーン・フィルに対抗して(としてしか私には思えない)、同じくスタジオセッションでレコーディングされたカラヤン/ベルリン・フィルの「リング」。ショルティのワーグナーだったらこんな感じで聴きたいという気持ちがそのままサウンドとなっていましたが、こちらは、あくまでもカラヤンは音楽的なアプローチでワーグナーを作り上げ、美しいワーグナーを堪能できます。

 

 

ウィリアム・スタインバーグ/ボストン交響楽団(1971)
2018年は、非公式ながらこの曲が演奏されてから100年目にあたります。それに合わせてドイツ・グラモフォンが選んだのはウィリアム・スタインバーグのクアドラ・レコーディングされていた名盤。考えてみたら、グラモフォンが初めてこの曲をレコーディングしたのが、このスタインバーグでしたね。そして10年後のカラヤン。あとはレヴァインとシカゴ交響楽団、ガーディナーとフィルハーニア。
  スタインバーグの演奏は、こじんまりとした雰囲気がとても気に入ってます。カップリングはリヒャルト・シュトラウスの『ツァラトゥストラはかく語りき』。図書館で借りたディスクにはリゲティの『ルクス・エテルナ』がカップリングされていました。