星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)

 バロック時代に作曲された合奏曲を特に「シンフォニア」と呼びならわしていますが、バロック以降に交響曲という大きな編成へと昇華しました。なので、少しばかり編成が小さなものを想像していただければよいでしょうか?厳密には言語が違うだけで、中身は一緒なのですが…




Photo by Toshiharu Minagawa

カール・ディッタース・フォン・ディッタースドルフ(1739〜1799)
オウィディウスの転身物語による6つのシンフォニア

 オウィディウスの『変身物語』をテーマに、6つのシンフォニアを作曲しました。1785年という時代に、オペラといった形式ではなく、器楽作品で、はっきりとしたテーマをもって作曲されるのは珍しいかも知れません。

 

シンフォニア第1番 ハ長調 「世界の4つの時代」
シンフォニア第2番 ニ長調 「ファエトンの墜落」
シンフォニア第3番 ト長調 「鹿に変えられたアクタエオン」
シンフォニア第4番 ヘ長調 「ペルセウスによって救われたアンドロメダ」
シンフォニア第5番 イ短調 「蛙に変えられたリキュアの農夫たち」
シンフォニア第6番 ニ長調 「石にされたピネウスと仲間たち」

 


 まさかの国内盤です。ナクソス盤と違うところは、枚数は同じでも全曲を収録してくれているということでしょうか?そして日本語解説もついているので、この曲の詳細を読むことができます。

 

ハンスペーター・グミュール/ファイローニ室内管弦楽団(第1集 /第2集

 ナクソス盤の最大の魅力は、1枚当たりの低価格(笑)。そして、私にとっての、まったく未知なる作曲家の紹介があるでしょうか? 実は、私がこのレーベルを知るきっかけとなったのが、この2枚のアルバムでしたから。曲はバロック後期の、CPEバッハや、ハーシェルなどの世界を思い起こさせてくれます。

 


 同時代のハイドンの交響曲シリーズをレコーディング中のシェファードと小編成オーケストラのカンティレーナによる全曲録音。

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