星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)


私が『星の手帖』と巡り会ったのは1980年。

 最初の購入は1980年夏のVol.9から。それ以前の巻はバックナンバーで取り寄せ。とにかく、中学生には特集記事はほとんど理解できず、もっぱら読みふけったのは、特集後のカラーページから。藤井さんの天文書で星の世界にのめり込み、白河天体観測所のメンバーによるレポートなんかも、都会に近いところに住んでいた天文ファンには楽しみなページでした。

 最終号はキリよく60号。1993年春号で一旦終止符を打ちました。しかし、休刊後に編集者たちが次々に星の世界へと旅立ち、2024年には編集長だった阿部さんも合流、創刊時のように揃って四方山話を始めてしまったようです。ここに「星の手帖」は休刊ではなく、終刊を迎えました。

 それにしても下記のお名前は錚々たるメンバーで、全員が小惑星番号をお持ちです! ちなみに、藤井さんの愛犬であり白河天体観測所の所長だったアイヌ犬チロにちなんで名付けられた「チロ天文台」も小惑星番号9090 Chirotenmondaiと命名されています。


星の手帖編集員(50音順)
小尾 信彌(1925/03/17 - 2014/09/28)6669: Obi
古在 由秀(1928/04/01 - 2018/02/05)3040: Kozai
藤井 旭(1941/01/12 - 2022/12/28)3872: Akirafujii
村山 定男(1924/04/09 - 2013/08/13)3220: Murayama
編集人:阿部昭(1925/03/17 - 2024/10/22)6658: Akiraabe



(「星の手帖 Vol.1」編集室だより)


 最終号は1993年冬のVol.60で区切りをつけたかったんだそうです。その後、読者との交流を継続させるための「かわら版」の発行(こちらはいつの間にか収束してしまいました)もありました。私のところへ届けられたのは、上の写真にある通り2冊のみ。それ以降は、アストログッズの販売に力を入れています。
 
 
連載エッセイ

 『星の手帖』は、アマチュア天文ファンにとって、毎号の専門的なテーマが魅力である反面、とても難しい内容だったと思われていた面があります(私がそうであったように)。ただ、そのころはまだまだ中学~高校生だったこともあり、理解に時間が掛かるという状態でした。

 そんな中、理解できない私のような頭でも、簡単に楽しめた連載が組まれていました。年に四回という季刊誌という性格上、読み終わったら「ハイ終わり」といったリアルタイムな情報誌と違っていたので、現在でも有益な専門誌という性格も持ち合わせていると思います。かくいう私なども、平行して『天文ガイド』も愛読していましたが、現在手元にある『天ガ』は、ごく一部で、全巻揃っているのはこの『星の手帖』だけです。

 ここでは、私がお気に入りの連載エッセイ(特に天文史関連)をまとめてみました。各タイトルは下記をごらん下さい。


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(「星の手帖 Vol.60」編集室だより)



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