つる座
学 名:Grus(略符:Gru)
設定者:ヨハン・バイエル(Johann Bayer, 1572-1625)
20
時南中:10月22日

 プトレマイオスの時代から、地平線上にちらっと顔を出すα星とγ星の存在は知られていましたが、その当時は、この星座の北に位置するみなみのうお座の一部でした。今ではα星とβ星の姿の方が目につくのですが、どうした訳かα星とγ星のみで、α星を「魚の輝星」という意味のアルナイルといい、γ星を「尾の端の星」という意味のアルダナブと呼んでいたため、現在でも当時の名残りで呼ばれています。

  ただし、プトレマイオスの『アルマゲスト』の星カタログの中に記載されているのはγ星のだけで、先に記載した様にみなみのうお座の中に「尾の端の星」と書かれているだけです。

2015年9月20日21h14m(露出:60秒、絞り:5)

 国道16号沿いの京葉工業地帯から離れること約1時間。何十年ぶりか、つる座のふたつの輝星を見つけることができました。肉眼では、すでに私の視力が衰えてしまっていることも加わり、β星の赤みが分からず、というよりもちゃんと見えたのはα星のみで、写真でやっと2つ確認できました。さすがに60秒もシャッターを明けっ放しにしておくと、肉眼では暗く見えた周辺もかなり明るくなってしまいました。
2015年9月20日21h25m(露出:30秒、絞り:3.5)
 
みなみのうお座
学 名:Piscis Austrinus(略符:PsA)
設定者:クラウディオス・プトレマイオス(Claudius Ptolemaeus, c83-c168)
20時南中:10月17日