星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)

 今更「意外」などというと大変失礼ですが、ロック・ギタリスト、ブライアン・メイが天文書というとその言葉しか浮かんできません。やはり彼は、カーリー・ヘアをユサユサ揺らしながら、ちょっと片足を上げて陶酔しながら奏でるギター・ソロ、というイメージが。隣にフレディがいればなおのこと。


 私が好きなロックバンドの、しかも好きなギタリスト中でも3本指に入るブライアン・メイが自分と同じ天文が好きだなんて知ったときは大きな喜びでしたが、2007年8月にかつて在籍していた英国のImperial Collegeへ「惑星間ダスト」の研究論文を提出し、博士号を取得したニュースが舞い込んできました。
→『A Survey of Radial Velocities in the Zodiacal Dust Cloud』本名Brian Harold Mayの名で出版。

 そしてタイミング良く出版されたのがこの『BANG ! 宇宙の起源と進化の不思議』という大型のビジュアル本。共著が英国の天文学者パトリック・ムーアとクリス・リントット。宇宙の創生から現在解き明かされている宇宙の神秘的な姿をオールカラーで、時系列に書き進められています。  “実際に起こった順番で語りたかった”という著者たちの熱い思いが、この啓蒙的な一冊の本にまとめられたのは驚異的としか言いようがありません。表紙もホログラムで非常に凝っていて、見る角度によって火の玉の広がりか異なり上下に傾けると「ドッカーン」と爆発して見える仕掛けになっています。  文中に2006年6月8日の金星の日面通過のポートレイトが掲載されていますが、時同じくして日本と、遠く離れた英国でも同じ現象を眺めていたのを知って、ますますブライアンが好きになってしまいました。

 偶然か必然か、このページをアップ・デートするにあたり調べていたら、2021年12月に改訂版が出版されるとのこと。国内翻訳版が出版されるといいなぁ。





Brian May; Vocals, Guitars

Friends are;
Eddie Van Halen; Guitars
Phil Chen; Bass
Fred Mandel; Keyboards
Alan Gratzer; Drums
 私がクイーンというバンドを知った時、ブライアン・メイがソロ・プロジェクトを始動しミニ・アルバムを制作していました。同時にプロモーションをしていましたが、クイーンは「ラジオ・ガガ」、ブライアンは息子のために「無敵艦隊スター・フリート」をMTVで宣伝していました。確かなぎら健壱がVJをやってた番組です。他の番組ではピーター・バラカンがVJでした。

 ともかくそのメンツのすごいこと。ブライアン・メイが凄いギタリストの上に、セカンド・ギタリストに、というか、ツイン・リードといえばいいのでしょうか?ヴァン・ヘイレンのエディが参加。ドラムスはREOスピードワゴンから。

 2023年にはリリース40周年記念版として、その際に繰り広げられた2日間のジャム・セッション、23曲が「これでもか〜!」とふんだんに仕込まれています。ファンは嬉しいし、何よりエディのリラックスしたおとも聞けるのですから、ヴァン・ヘイレン・ファンからも注目されているのではないでしょうか?
 ちなみにエディを知ったのは、マイケル・ジャクソン(Beat It)、ブライアン・メイ… で、Jumpという順番です。

Brian May.comQueen.com

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