星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)

ASPECTS OF SATURN/ Marcus Blunt -2013-

 

Marcus Blunt
Murray McLachlan; Piano
Lesley Wilson; Bassoon
Manchester Camerata
Stephen Threlfall; Conductor


 

 

 

   

 

ピアノ協奏曲(Piano Concert)
01. 第一楽章:Molto moderato
02. 第二楽章:Largo
03. 第三楽章:Allegro
Piano; Murray McLachan

04. 土星の側面(Aspects of Saturn, for String Orchestra)

バスーン協奏曲(Concertino for Basson)
05. I. Prelude
06. II. Aria
07. III. Scherzo
08. IV. Elegy
09. V. Finale
Bassoon; Lesley Wilson

交響曲 第2番(Symphony No.2)
10. 第一楽章:Allegretto
11. 第二楽章:Andante
12. 第三楽章:Allegretto
13. 第四楽章:Allegretto


Manchester Camerata
指揮:Stephen Threlfall
 
 ハッブル宇宙望遠鏡が期間をかけて撮影した14億キロ彼方の土星の環の傾き。お目当ての曲は、タイトルはまんま訳した『土星の側面』。ストリングス・オーケストラ作品。科学的な面から見ると、土星は強力な磁場を持っているので、それを電波の耳で聞くと、とんでもないノイズ。そんなことを意識しておそるおそる聴いてみると、そんなことは杞憂に過ぎず、なんて耳に心地よいセレナードなんだろうと思います。「現代音楽」という言葉に縛られていたのかもしれません(笑)。
  それにしてもアルバム全体は1時間越え(63分21秒とクレジットされています)で、『土星の側面』はわずか6分50秒という、このアルバムの中では最も短い曲なのに、ジャケットを飾っています。まぁ、NASAの写真は誰でも使用可能(とはいえ、商業目的ならばちゃんと許可を貰えばの話デス)なので、私のようにジャケ買いをするようなファンには食指が出るのは当たり前(笑)。

 他にはあまりソロをとることのない楽器ファゴット(バスーン)が活躍する『バスーン協奏曲』や、夜想曲でもお世話になっているピアニストMurray McLachlanがソロを務める『ピアノ協奏曲』、そして20分にも満たない古典的な四楽章形式をとる交響曲第2番が収録されています。現代音楽、と思って敬遠してしまうと、こうした佳曲を見逃してしまうので、侮れません(苦笑)。


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