夜想曲といったらショパンの作曲した作品が規模も、知名度も、フィールドのそれよりも有名であるのは仕方が無いかもしれませんが、リストが作曲したこの曲も、メロディアスな点(しかも元々は歌曲だし)ではショパンの夜想曲よりも、クラシックを聴かない人にとっては知名度は高いかもしれません。

リスト;夜想曲「夢の中に」
 リストのノクターン(夜想曲)は、1850年の「3つの夜想曲」が有名ですが、こちらの「夢の中に」も、3つの夜想曲の「愛の夢」に次いで弾かれる回数が多いかもしれません。そしてこちらの方が私が感じる「夜想曲」にピッタリの曲想です。


リスト;3つの夜想曲「愛の夢」S.541
愛の夢第1番ヘ短調(S.307)
「高貴な愛」変イ長調からの編曲

愛の夢第2番ホ長調(S.308)
「私は死んだ」ホ長調からの編曲

愛の夢第3番変イ長調S.541-3(S.298)
「おお、愛しうる限り愛せ」変イ長調からの編曲

 特に第3番は有名なメロディを持っているので、全ノクターン中、もっとも有名なノクターンかもしれません。そして意外とこの曲が「ノクターン」であることが知られていないのです。ノクターンと言えばショパンの代名詞になってしまっている事も有ってか、特にこの第3番を独立して「愛の夢第3番」と呼ぶ事の方が多いかもしれません。 残念ながら、リストの夜想曲はまとめて演奏、レコーディングされる事の機会に恵まれずにいます。