星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)


夜想曲:リリー・ブーランジェ

BEAU SOIR(美しい夕暮れ) -2010-

Janine Jansen
; Violin
Itamar Golan; Piano


 これもいわゆるジャケ買いなのですが、もともとのお目当てはリリー・ブーランジェの夜想曲。そして曲目を見れば、夜想曲以外にも夜の静寂を感じさせてくれるようなしっとり系の作品が並んでいます。メインはドビュッシーとラヴェルのヴァイオリン・ソナタですが、それに挟まれるようにひっそりとした小品の選曲が、なかなか星を見る時にもってこいです。ピアノ・ソロである「月の光」や、歌曲の(アルバムタイトルにもなっている)「美しい夕暮れ」など、えも言われぬ美しさです。

 私は思わず曲を探している時に、このアルバムに出会い一目惚れでポチしましたが、リリーの夜想曲は人気曲で、フルート版だったり、ピアノがハープになっていたり、オーケストラ伴奏だったりと形を変えて親しまれているようです。当面私の決定打は、このジャンセン盤ということで…

 
クロード・ドビュッシー(1862-1918)
 
ヴァイオリン・ソナタ ト短調
  美しい夕暮れ
  月の光
リシャール・デュビュニョン (1968- )
 
恍惚のひととき
リリー・ブーランジェ(1893-1918)
 
夜想曲
リシャール・デュビュニョン (1968- )
 
ヒュプノス
オリヴィエ・メシアン (1908-1992)
 
主題と変奏
ガブリエル・フォーレ (1845-1924)
 
夢のあとに
モーリス・ラヴェル(1875-1937)
 
ヴァイオリン・ソナタ ト長調
リシャール・デュビュニョン (1968- )
 
モンフォール・ラモリーに戻って
 




夜想曲:リリー・ブーランジェ

COMPOSITRICES -2020-
(20世紀初頭フランスの女性作曲家によるフルートとピアノのための作品集)

Juliette Hurel; Flute
Helene Couvert
; Piano

 ブーランジェの夜想曲は、様々な楽器で演奏が可能ということで、このアルバムはフルートとピアノによる組み合わせ。このアルバムは女性作曲家ばかりの作品を集めた一枚。女性だから、男性だからといった差が作曲の面に表われるのかなぁとは思いますが、とにかくそういう一枚です。技巧的な曲はほとんどなく(と言って私に出来るわけではないので、どれも難しいと思う…)、穏やかな気分に浸れる癒しの一枚ということが言えるでしょうか?
 
  このアルバムに手を出したのは、実はブーランジェの「夜想曲」がお目当てだったわけではなく、セシル・シャミナードの「星のセレナード」です。そして、ふたを開けてみたらオーギュスタ・オルメスが「月の光」という曲を書いていました。

 
メル・ボニ(1858-1937)
 
ソナタ
リリー・ブーランジェ(1893-1918 )
 
夜想曲
  春の朝に
クレマンス・ド・グランヴァル(1828-1907)
 
組曲
メル・ボニ(1858-1937)
 
小品 Op.189
  スケルツォ(フィナーレ)
セシル・シャミナード (1857-1944)
 
星のセレナード Op.142
オーギュスタ・オルメス (1847-1903)
 
シャンソン
  月の光
  ジーグ
 
夜想曲リスト