バッハの宗教曲をあさっていたら、OVPP、いわゆる各声部一人方式に行き当たり、多分私がバッハを苦手としていた大規模から解放された室内楽的な美しさを追求できそうに思えてきました。そこで、先ずは図書館にあるカンタータ(『バッハ全集』が貸し出されている!)を片っ端から聴いています。そして徐々に慣れてきたところで、OVPPによる演奏に行こうかなと考えています(笑)
カンタータ第215番/208番
 グスタフ・レオンハルトがエイジ・オブ・インライトゥンメント管弦楽団と取り組んでいる世俗カンタータ集の第四弾です。

♪カンタータ第215番「おまえの幸を讃えよ、恵まれたザクセン」BWV215
♪カンタータ第208番「わが楽しみは愉快な狩りだけ」BWV208


カンタータ第211番/213番

 グスタフ・レオンハルトがエイジ・オブ・インライトゥンメント管弦楽団と取り組んでいる世俗カンタータ集の第二弾です。バーバラ・ボニーが参加しているところで私的にはポイントが高い(笑)。ボニーの清らかな声と、フルートとのデュエットは至福のひととき。

 カンタータ第211番は「コーヒーカンタータ」、213番は「ヘラクレス・カンタータ」と呼ばれている曲。

♪カンタータ第211番「お静かに,おしゃべりしないで」BWV211
♪カンタータ第213番「心を配り、見守ろう」BWV213


カンタータ第9番/94番/187番

 シギスヴァルト・クイケンがラ・プティット・バンドを指揮してのカンタータ集で、ここではメッゾ・ソプラノに私のお気に入りであるコジェナーが参加。収録されているカンタータには合唱が入らず、ソロ、もしくは重唱に耳を傾けることになります

♪カンタータ第9番「お静かに,おしゃべりしないで」BWV9
♪カンタータ第94番「心を配り、見守ろう」BWV94
♪カンタータ第187番「心を配り、見守ろう」BWV187

 現在、OVPP方式を取り入れた演奏で全20巻となる予定のカンタータ全集に取り組んでいるとのこと。すでに『ミサ曲ロ短調』、『マタイ受難曲』を手掛けているので、他の作品も手掛けることになるでしょうか。


Vol.1(55、56、98、180)-2006-
Vol.2(93、135、177)-2006-
Vol.3(82、102、178)-2006-
Vol.4(16、153、65、154)-2007-
Vol.5(17、35、164、179)-2007-
Vol.6(1、18、23)-2008-
Vol.7(2、10、20)-2008-
Vol.8(13、73、81、144)-2009-
Vol.9(36、61、62、132)-2010-
Vol.10(11、44、86、108)-2010-

 ジャケットも全部揃ったところでパズルみたいに並べ替えると、一枚の大きな壁画が出来上がるような気がします(しませんか?)



 古楽界の重鎮クイケンが率いるラプティット・バンドのマタイ受難曲。それまで、この大がかりな曲は敬遠してきましたが、ここ数年の間に各パート一人One Voice Per Part(OVPP)という演奏によるアルバムが増え、ぐっと身近に感じるようになってきました。この演奏で最初に聴いたのは、クイケン盤ではなくポール・マクリーシュのCDでした。マクリーシュの演奏ではコジェナーが加わり、宗教的な魅力というよりもまず、彼女の歌声に魅力を感じ聴くに到りました。
ミサ曲ロ短調BWV232
 バッハはルターお抱えの作曲家だったこともあり、カトリック派の音楽をほとんど書かなかったそうです(ミサ曲とか)。クイケンは上記マタイと同じくOVPPによる演奏で、小さな教会で聴いているように、とても身近に感じます。